【深化の轍】サプライズの真実
1カ月ほど前だったか、柏の大谷秀和の記事を読んだのだと、秋野央樹は口にした。
「タニくんのボランチ論が載っていて、その記事を読んで、いまタニくんはなにを考えているんだろう、タニくんだったらどうするかなと、自分なりに考えながらやっています」
古巣のキャプテンはくだんのインタビューを通じ、ボランチに欠かせぬ資質としてワンタッチでプレーできることを挙げていたという。またボランチが自分の持ち場を棄てて前線に飛び出すのは「サプライズ」だと、かつてチームを指揮したネルシーニョ監督(現神戸)の言葉も引いていた。
懐かしいなと思ったと、秋野は少し口元を緩め、続けた。
「ボランチが中央を空けてしまうのは危ないこと。でもその分、前線の枚数もひとり増えるわけで、行けると思ったら行くべきだと。その記事を読んであらためて前向きに思うところがありました」
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