縦に紡ぎし湘南の

【湘南vs新潟】プレビュー:切磋琢磨と充実のプレシーズンが湘南スタイルを深化さす

■2016明治安田生命J1リーグ 1ndステージ第1節
2月27日(土)湘南vs新潟(15:00KICK OFF/BMWス)
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切磋琢磨は続いている。チームとしてやるべきタスクを吸収し、それぞれがコンディションを引き上げながら自身の特徴を発揮する。チームを忘れず、個性の発露を求める両輪は、ポジションを争うという単純な構図を超え、互いの前向きな刺激とともにさらなる向上を喚起する。だから競争以上に切磋琢磨という言葉が腑に落ちる。

たとえば、藤田祥史は言う。
「みんな調子がよく、緊張感があるし、試合に出ていても危機感があるからおもしろい。もちろんピッチに立ちたいし、開幕戦に勝つことはチームとしても大きい。出たらチームが勝つために自分のやれることを出すだけです。みんなで勝って終わりたい」

究極の攻撃サッカーを掲げ、1月12日の始動からここまで、トレーニングや練習試合を通じ、よい手応えもよくなかった内容も肥やしにしながら駆けてきた。指揮官をして「迷いがない」と言わしめるほどに、彼らは自分たちの針路を着実に見定めている。

「中身の濃い準備期間を過ごすことができた」副キャプテンの菊池大介は言う。
「課題もよかったことも含めて、いろんな経験がいまの自分たちをつくっていると思うし、いいチームになってきているという感覚を持てている。開幕が楽しみですし、このチームでいい順位に行きたいという想いはすごく強い」

課題は自分たちの足もとに落ちていたようだ。

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