ニイガタフットボールプレス

【頼もう!感想戦 feat.北條聡】~第10節vsFC東京vol.7~「新潟からの流れを作ってほしいんだよ」

北條聡さんと第10節・FC東京戦を語り尽くす感想戦も、いよいよ完結編。今回、どうしても検証したかったのが、後半、高木善朗選手が入ってから変更された「4-3-3」についてです。善朗選手と伊藤涼太郎選手がインサイドミッドフィルダーとして並び立つことを可能にする4-3-3は、大いなるロマンを感じさせてくれます。しかし、FC東京戦に関しては、うまく機能したとはいいがたい。4-3-3を「オプション以上の武器」に高めるには、いったい何が必要か? 議論は本質的なところへと発展していきます。

■“墓場のパス”はノー・サンキュー

――今回、北條さんの意見をぜひうかがいたいのが、後半、途中からの4-3-3についてです。63分に高木善朗選手、小見洋太選手、グスタボ・ネスカウ選手が交代出場して変更されましたが、いま一つ、効果を発揮しきれなかったのではないでしょうか。

「そうだね。それは確かにある。善朗選手と伊藤涼太郎選手、それから小見選手の位置関係が、ちょっと判然としなかったという印象だね。インサイドミッドフィルダーのところで、おそらく左に善朗選手が入って、右に涼太郎選手がずれる感じになったと思うんだけど、J2時代は善朗選手が真ん中にいて、涼太郎選手が左になることが多かったでしょ?」

――そうですね。

「左でプレーする方が、涼太郎選手はやりやすいんじゃないかな。右利きだから、半身になったときにプレーの選択肢が多いのは左サイドだろうし」

――左からカットインしてのゴールも多いですからね。

「一方の善朗選手は、同じく右利きだけれども、右サイドでウイングとしてプレーするのもうまい。

そのあたりは(松橋)力蔵さんの指示やピッチ内の感覚もあるだろうし、ちょっと断言できないところではある。だけど去年、いいときの新潟では、涼太郎選手が左のサイドハーフから中に入ってきて、善朗選手と並んで立つシーンが多かったから。

それから俺がもう一つ気になったのは、4-3-3にして、『ライン間には善朗選手と涼太郎選手の2人がいます』と確定させてからのサイドバックの位置なんだよ」

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