【頼もう!感想戦 feat.北條聡】~第8節vsアビスパ福岡vol.2~「流れは一気に新潟へ」
思うようにペースをつかめなかった前半から一転して、後半は一気に新潟の流れに。「そのきっかけは3枚代えにあった」と北條聡さん。そこをさらに深堀することで、松橋力蔵監督が掲げる「全員が戦力」2023年バージョンへのチャレンジが見えてくる!
■チャレンジは続く
――ほとんどチャンスを作れないまま、前半の内に2失点。圧倒的に福岡の流れだったのが、後半、変わります。
「一つは(松橋)力蔵さんの交代策だよね。去年、J2でもそうだったんだけど、力蔵さんはだいたい70分くらいからカードを切り始める。割合、引っ張り気味というか。福岡戦も72分だった(ダニーロ・ゴメス、太田修介、鈴木孝司→松田詠太郎、小見洋太、谷口海斗)。
けっこう引っ張ったと思うよ。それで同時に3人を代えて、新潟の流れが一気に来た。
それは決して先発した選手たちのパフォーマンスが今一つだったというわけではなく、そういう試合展開だったといえると思う。リードしたアビスパがブロックを組んだのもあったし。両チームとも当然、体力的な部分が削られてきた中での交代だったから、3枚代えは新潟にとっていっそう効果的になったよね。
ただ、新潟がアビスパのブロックをこじ開けたかといえば、そこは正直、ちょっと微妙なところがある。新潟が得意とするライン間にボールを入れて内側を崩していきます、みたいなところができたかというと、この試合はそこまで回数的に多くはなかったから」
――後半アディショナルタイムの伊藤選手の連続ゴールまでは、崩して会心といえるフィニッシュは前半終了間際、ダニーロ選手のカットインから始まって太田選手のシュートに結び付いたシーンくらいでした。
「そうなんだよ。そもそも前半の新潟のシュートは、これだけだったし。それが後半始まってすぐの涼太郎選手のFK弾によって、にわかに流れが変わり始めた。
涼太郎選手の1点目はFKだから、これは完全に個の力での得点だよね」
――すごいゴールでした。
「ゴール前に合わせると見せかけて、直接、狙うというね。本当にうまいよね、あっち向いてホイ・キック」
――あっち向いて…(笑)。
「2点目もそう。ライン間でボールを受けて、谷口選手とワンツーして、右にパスを出すと見せかけてそのまま腰を捻ってニアを撃ち抜いた」
――伊藤選手、腰を捻りますよね。
「捻るよねえ。得意なんだろうし、それこそ居残りのシュート練習で磨きをかけ続けているんだと思う。
ただ、後半の流れを変える上で大きかったのは、交代出場した詠太郎選手の存在じゃないかな」
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