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【頼もう!感想戦 feat.北條聡】~第4節vs川崎フロンターレvol.2~「新潟のはがし方」

展開的に押し込まれることが多かった開幕からの4試合。その戦いを通して、「新潟は課題をしっかりクリアしているどころか、かなりのレベルにあることを証明した」と北條聡さん。次なるテーマとして、敵陣に押し込み、相手に構えられたときについて考察する感想戦vol.2です。

■もしも相手が構えたら

――押し込まれても押し返す力があることを示した第4節・川崎F戦(○1-0)ですが、前節の札幌戦(第3節△2-2)、前々節・広島戦(第2節○2-1)の特に後半は、押し込まれっぱなしの苦しさがありました。

「自陣にくぎ付けにされちゃったね。今節に関しては、今の川崎はプレスの強度自体が落ちているし、はめ方も十分とはいえない。湘南戦(第3節△1-1)でも、湘南がボールを持つ時間がけっこうあったし。

開幕戦(第1節△2-2C大阪)もそうなんだよ。人を変えたセレッソの前プレは、ちょっとうまくいっていなかった。

だけど去年、好調時のセレッソはプレスのはめ方がうまくて、ボールサイドではマンツーマンに近い状況に相手を追い込んでいた。逆サイドはフリーになるんだけど、ボールサイドで人を捕まえて、カバーリングに回るフリーの選手もいるから、セレッソの前プレをはがすのはけっこう大変だったんだよね。対戦したとき、川崎やセレッソの前プレが必ずしも強くなかったというのは、新潟にとって幸運だったかもしれない。

前プレの強度ということに関して、新潟のこれからの対戦相手でいえば、おそらく京都が一番、高いと思う。J2時代から4-3-3ではうまくはまらないという課題があって、それは今も変わらないんだけど、プレッシャーそのものが補って余りある。強度がべらぼうに高くて、相手のミスを誘う。それをはがすことが上手なチームに対しては、京都はフォーメーションを変えて対抗したりもする。新潟が対戦するとき、試合を見る上での一つの視点になるかもしれないね」

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