ニイガタフットボールプレス

【Voice of the Pitch】~秋山裕紀インタビュー~vol.2「サッカーを楽しむ」

選手の成長、進化は、チームの成長と進化に直結する。今季のチームは、それを証明しながらここまで戦ってきた。シーズン最終盤。連続で試合に絡みながら強烈に存在感を放つボランチは、まさにその象徴だ。パスを、ボランチを、サッカーを考え続ける日々が「いま」をつくり出す。

■準備をしているのだから

――ボールを保持し、自分たちで動かしながら3-0で勝利した第35節・琉球戦で印象的だったのが、裕紀選手と伊藤涼太郎選手との息の合ったコンビネーションでした。プレーの波長がとても合っているように感じました。

「あの試合のように相手に引かれて自分たちボランチの前にスペースがある場合は、安易に逆サイドに展開するより、中で作りながら相手が締めた瞬間、サイドにパスして突破する方が間違いなく有効だと思います。練習をしていても感じるのは、涼太郎くんはアルビの中で一番センスがある選手だということです。試合でも涼太郎くんとの関係性を保ちながら前進していけば、ボールを失うことはほとんどないと思うくらいです。

琉球戦も涼太郎くんとの距離感を意識しながらプレーしていました。前半はパスの質が良くなくて、なかなか合わないところもありましたが、後半はそこが改善できたからこそ得点につながったと思います。ロングスローから決まったヨシくん(高木善朗選手)の先制ゴールも、(スローインを取る流れが)自分と涼太郎くんとのパス交換から始まっていて、手応えがあります。2点目も、あれはヨシくんのスーパーシュートでしたが、ヤン(高宇洋選手)から僕がボールをもらって涼太郎くんに付けたところから決まっていますし。

涼太郎くんがプレーする一つ前に自分が入る。その関係性は、間違いなく琉球戦の後半、良くなりました。それがすべてではないけれど、ゴールにつながると感じるからこそ、涼太郎くんと一緒にピッチに立つときは意識してやっています」

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