ニイガタフットボールプレス

【頼もう!感想戦 feat.北條聡】~明治安田生命J2リーグ第34節vs大分トリニータ vol.4~「彼らがいるから」

シーズンも佳境に差し掛かったところで喫した惜敗は、今のチームに足りないものをあぶり出しました。昇格し、J1で戦い続けるためにも、しっかり向き合う必要があるのでは? と北條聡さん。辛口コメントは、チームがラストスパートするためのヒントそのものです。

■新潟はもっと良くなるはず

――大分戦の内容と結果を受け止め、その上で修正すべき点は修正し、継続すべきは継続しながら残り8試合に臨まなければなりません。

「この試合でポジティブだったのは、まず秋山裕紀選手だよね。途中から出てきた彼から背後に出るボールが松田詠太郎選手に渡り、チャンスになっていた。

新潟はボールをつなぐチームで、つなぐチーム全般にいえることなんだけど、いわゆる背後へのボール、背後へのランニングを効果的に使うことができれば、相手は相当、嫌がるはずだよ。ボールをつなぎながら幅を使われるのも嫌なんだろうけど、やっぱり深さを使われるのが怖いはずだと俺は思っていて。背後を取られると、自分たちのゴールに向かって守備をしなきゃいけないじゃん? これは守備の中で一番、難しい。

新潟も、背後をもう少し有効に使う攻撃が増えるといいんじゃないかな。谷口海斗選手も背後に走ることはできると思う。だけど、大分戦に関しては、走って一発で背後を取るというシーンがあまりなかった。

裏一発の決定機で得点が生まれるというのは多くて、特にJ2だと横浜FCが上手なんだよ。横浜FCは幅を使うのも上手だけど、今はむしろ幅より深さを使う攻撃が強みになっている。新潟も、もう少しそういう攻撃が増えれば、またチャンスも膨らんでいくだろうし、そうなると人もスペースも見えている秋山選手への期待も大きくなってくる。ここまで途中出場が多いけれど、先発でも行けるのでは? というくらいのプレーレベルに達していると思うし。

おそらく守備強度のところが、ずっと秋山選手の課題ではあると思う。それでもボールを持ったときのクオリティーは、新潟の中盤で一番高いからね。徳島戦(第30節△2-2)も彼が出てきてから流れがガラッと変わったし。ボールを持てる展開だと、秋山選手はより力を発揮してくれるはずで、そういう選手起用も含めてチームとして背後をより積極的に使えるようになると、新潟はもっと良くなるはず、というのが一つある」

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