ニイガタフットボールプレス

【Voice of the Pitch】~鈴木孝司インタビューvol.3~「決める力」

ただゴールを陥れるだけではない。試合の流れを読み、たくみにプレーを変えながらチームを勝利に導く抜群の感覚を持つ。サッカーの本質を知るストライカーにとって、新たにアルビレックスの一員となり、昇格のために力を尽くし続けた2021年は、どのようなシーズンだったのだろうか。

■山口戦の決勝点に関する長い独白

――『ニイガタフットボールプレス』で田上大地選手にインタビューした際、田上選手が「(鈴木)孝司さんは足下でボールを受けるとき、しっかり収めるのか、ファウルをもらうのか、試合の流れに応じてプレーを変えている。それによって、そこから新潟ペースになっていくことが多いし、後ろのディフェンスの選手からすれば、とても助かっている」と話していたんです。

流れを読みながらのプレーは、まさに鈴木選手の真骨頂で、だからこそ試合を決定付ける仕事、ゴールが多いと感じます。今シーズンの新潟でもアウェイ、ヴェルディ戦でバックパスをかっさらってのダメ押しゴール(第30節○3-1)、山口戦の決勝点(第33節○1-0)などがありますし、今節・愛媛戦でのPKもそんなゴールでした。

「ゴールは常に狙っています。それで、けっこう自分は試合終了間際のゴールが多いんですよ。だけど新潟では、先発しても65分とか70分くらいで交代しちゃうんですね(笑)」

――鈴木選手にとってのゴールデンタイムが来る前に、ベンチに下がっちゃう(笑)。

「そう(笑)。町田でも琉球でも、試合の最後の劇的なゴールを決めてきていて、新潟でもフル出場したいんですけどね。自分の得点の傾向的に、最後の10分とか、15分で決めたゴールが多いはずです。

そういう勝負強さを自分は持っていると思います。新潟でも、もっと発揮したいんですけど……。

80分過ぎの得点といっても、その時間を迎えるのが途中出場からなのか、先発してなのかによって、感覚的にまったく違います。それはやっぱり、途中から試合にパッと入ってプレーするのと、試合の初めからずっと相手と駆け引きしたり、表情を観察したり、それこそ流れを読んだり試合の雰囲気を感じ取りながらの80分のプレーとでは違うので。

とはいっても、そこを決めるのは監督ですから。言っても仕方がないんですけどね」

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