ニイガタフットボールプレス

【勝手に蹴りやがれ】~どっちのやっぱり?~

千葉でコーチを務める小林慶行さんが新潟でプレーしていたとき、こんな話をしてくれた。「引き分けが続くときこそ、次は勝たないといけない。勝てば、『自分たちがやっていることは間違っていない』と自信が持てる。でも負けて並んだ『△』の後に黒丸がくると、その真逆になってしまうから」。

勝つか負けるかで、それまでの引き分けの見え方が、180度、変わる。『やっぱり間違っていない』か、あるいは……。

現在、第23節・京都戦から3試合、引き分けが続いている。引き分け方はそれぞれ。見えてくる課題と修正ポイント、得られた収穫は異なっているはずだ。

それらを分析し、改善に取り組むことによって、チームはどう変わっているのか。成果を問うことは、明日の相模原戦のテーマの一つである。

たとえば前節、千葉のプレスを受けて沈黙してしまったビルドアップは、どうなのか。相手は異なるし、選手もサッカーも同じではない。だが、相手がどこでも目指すところは変わらず、自分たちでボールを動かし、相手陣内に押し込み、ゴールを奪って勝利することだ。

来週、『ニイガタフットボールプレス』で掲載予定の小島亨介インタビューを、数日前に行った。チームのスタイル的に、質問のほとんどはゴールキーピングではなく、ビルドアップについて。ビルドアップは、アルベルト監督率いる新潟の肝だ。非常に興味深く、刺激的な話をたくさん聞くことができた。

千葉戦からの修正も、私の予想とはまた違うアプローチで行われているようだ。果たしてそれが、明日のビッグスワンで形となるか。何としても結果につなげて、現在は無色の「△△△」を、「やっぱり!!」と大きな手応えに変換したい。

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