ファンウェルメスケルケン際が振り返るNEC時代の再開試合【#オフログ】
再開試合の浦和戦は後半だけが行われるが、ファンウェルメスケルケン際はもっと緊迫した経緯の再開試合を経験したのだという。
「45分は初めてですが、試合途中の再開はNEC(オランダ)の時に経験しています。バス・ドストが心肺停止して中断して。その時に(再開試合に向けて)取り組んだりはしていたので。初めてではないですね」
際が振り返るのは、2023年10月29日に行われたエールディビジ第10節のNEC対AZの一戦。際も先発したこの試合はNECが2−1のリードを保ち後半アディショナルタイムへ。その90+1分にNECのバス・ドストがピッチ上で倒れ込んでしまう。
「崩れ落ちる感じで。エリクセンが倒れた感じでした」
エリクセンとはデンマーク代表のクリスティアン・エリクセンのことで2021年6月12日に行われた欧州選手権2020のデンマーク対フィンランド戦中に心臓発作を起こしピッチ上に倒れ込んでいる。
この時のエリクセンと同じようにチームメイトのバス・ドストはピッチ上で救命措置を受け、NECとAZの選手たちはその周囲を取り囲んで視界を遮っている。なお、試合は後半ATに入っていたがさすがに「選手陣もやっぱりやりたくないということで」後日、残り時間の再開試合を行ったという。
ちなみにバス・ドストについては一命をとりとめており、その後医療機器を体内に埋め込む手術を受けたとのこと。ただしプロの舞台にはまだ復帰できていないとのことで「リハビリ含めてまだやっている感じです」とのことだった。
(取材・文・写真/江藤高志)