「川崎フットボールアディクト」

ハマらなかった前半と、修正が効いた後半。微妙な判定もあり勝利ならず/J1 第36節 vs京都【レポート】

J1 第36節
11月9日(土)14:03KICKOFF/サンガS/15,643人)
京都 1 – 1 川崎

■先制点の背景

先制点の場面は、大島僚太のパスセンスに山田新の個人技が加わったファインゴールだった。山田に関してはトラップで相手の前に入れたのが全て。強い体幹を背景に、後ろからの圧力をものともせず、転びそうになりながらもシュートまで持ち込む力強さが素晴らしかった。ストライカーとしての本能をむき出しにしたゴールだった。

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この先制点に関わった大島と山田は、後半開始時にピッチに交代で入った3選手のうちの2選手で、そういう意味で鬼木達監督の采配がハマった先制点だったと言える。なお、試合後の会見で鬼木監督は大島、山田に加え家長昭博を投入するに至る、前半の試合運びを次のように述べている。

「前半のところは、スタートのところから前へ前へ、選手が多かったので。それは自分が求めていたところでもありますので」

そう話す鬼木監督は、前半の試合運びを「よくやってくれていたかなと思います」と評価しながらも「ただ、やっぱり行ったり来たりと非常に難しい展開にはなっていたと思いますので」と、慌ただしい展開になってしまった前半を反省していた。

「行ったり来たり」の「慌ただしい展開」とは、ロングボールを多用する試合運びで、強度の高い京都のプレスを外す手段だった。

■前半のゲームプラン

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