バフェティンビ・ゴミスがチームから離脱。チームとの合意の上【ニュース】
バフェティンビ・ゴミスが9月20日をもってチームから離脱した。双方の合意の上、円満に契約解除に至ったという。9月24日に川崎フロンターレの竹内弘明強化本部長が取材に応じた。
竹内強化本部長は「戦力で選手の手本にもなっており、シーズン最後までプレーしてほしかったが、彼の置かれている現状やキャリアを考えたときに、現状に対する心苦しさがあった。彼へのリスペクトが一番大きい」とのことで、契約解除に応じたとのこと。
クラブとしてどう評価するのかという点については「チームがあまり調子良くない中での加入で、彼がもたらしてくれた効果というのは非常に大きかったと思います」としており、その一例として優勝した天皇杯を上げている。
「バフェと、ダミアンの競争が激しくなって、お互い奮起して、天皇杯が取れたというのもありますし」
また同じストライカーの山田新、神田奏真のお手本になった側面もあるのではないかとのことで「例えば山田だとか、神田だとかそういった若手に対するストライカーの心構えとかは、日頃から伝えていただいていましたし、やはり練習の姿勢だとか、メンバー入れなくても努力する姿勢だとか」の部分で、背中で示していたものもあったと述べていた。
そうした部分も含め、残念な退団になったとの認識だとのことだ。
ちなみにゴミス本人の言葉としては9月27日の新潟戦にて、報道陣向けに会見の開催とその後にサポーターに挨拶する場が設けられるよう、調整しているとのこと。
なお、ゴミスの代わりの選手を探すのかという部分については否定的な見解を示している。
「今のウインドーで考えれば(夏のウインドーは閉じており)、そこまで(実績のある選手が)フリーでという選手もなかなか難しいでしょうし。やっぱり今いるFW陣、頑張ってくれてますし。そういった中でまた、今ソウマ(神田奏真)もU19に行ったりしてますから(AFC U20アジアカップ中国2025予選)。そういった中で新たな競争をするのが一番かなとは思っています」
思うような結果は残せなかったゴミスだが、選んで日本に来てくれたことには感謝したいと思う。
(取材・文・写真/江藤高志)