2024年09月07日 22時24分　
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タグ : #オフログ • アカデミー • 土屋櫂大 • 川崎U18 • 柴田翔太郎 • 監督 • 長橋康弘 • 高井幸大

2年前までU-18でプレーしていた高井幸大が、ワールドカップのアジア最終予選という大舞台で、A代表デビューを果たした。この件について、2年前までU-18の一員として過ごしてきた長橋康弘監督、土屋櫂大、柴田翔太郎にそれぞれ所感を聞いた。

「嬉しかったです」と口にしてすぐに「っていうか、すごいびっくりして」と話し始めた長橋監督は「点差も点差だったんで、点取りに行っちゃうのかな？みたいな（笑）。ちょっとドキドキしながら見ていたんですけれども（笑）」と取材陣を笑わせた。

そして「ああいう高井みたいな選手が出てくることが、アカデミーの選手たちの刺激になりますので。彼も継続して頑張ってほしいですし、アカデミーの選手も高井を目指してというか、さらに超えるような選手が出てきてほしいなと思っています」とアカデミーの選手たちへの好影響を期待していた。

共にプレーしたことのある来季トップ昇格内定の土屋櫂大は「刺激にもなっていますし。憧れではあります」と述べ「やはり今、高井くんを超えるということは言いにくい部分ではあるんですけど」と高井の存在感の高さを表現した。

その土屋は今季、しばしばトップチームの練習にも参加。高井ともトップチームの場で練習をしている。間近に高井のプレーを見てきた土屋は「トップチームでもやらせてもらっている機会があるので。高井くんのいいところは盗みながら、もっともっと彼に近づけていけるように。いつか越せるように、頑張っていきたいと思います」と今後を見据えていた。

そんな土屋に、身近な存在なのではないかと聞くと「遠くはないですけど」と言いつつも「A代表にも選ばれたっていうのもあると思いますし、トップチームでも結構レベルの高いプレーをどんどんしているので」とのことで「もっともっと見習っていかないとと思っていますし。何度も言いますけど、いいところはもっと盗んで、彼に近づけていければいいかなと思います」と述べ、見習うべきところの多い選手だとの認識を示していた。

一方、柴田翔太郎は高3でプロ契約していた高井の経歴を踏まえ「（平日は）トップで練習して、週末に（ユースの試合のために）帰ってくるっていう感じだったので。試合とかでしか話すことはなかったんですけど、それでも自分がトップに行った時は優しく声を掛けてくれましたし、そうやって一緒にやってた選手があの舞台で、ワールドカップの最終予選という舞台で堂々とプレーしている姿を見て、本当にかっこいいなと思いました」と述べて「憧れの存在」だと話していた。

そしてただの憧れにとどまらず「今はまだそこに到底たどり着けると思っていないので、憧れの存在ですけど。いつか一緒のピッチでやりたいなと思っています」と自らの成長を誓っていた。

ちなみに三笘薫や田中碧といったユースの先輩よりは身近なのではないかと考えたが柴田は「そうですね。やっぱ一緒にプレーした選手ですし、一緒にピッチに立ってた選手なので、身近に感じますけど」としながらも「やっぱオリンピックもそうですし、その前のU23のアジアカップとかもそうですし、ずっと見てたので。やっぱりすごいなと思いつつ、刺激になっているかって言ったら、憧れの存在なんですが、やっぱりすごいなと思っています」と表現の難しさに苦笑いしていた。

土屋も柴田も高井に対しては、ユースカテゴリーで共に戦ったチームメイトという目線よりも、高井が残してきた国際舞台での実績と、それらを経てA代表にまでたどり着いた憧れの存在という見方の方が強いようだ。

そして、その憧れの存在に近づき、いつかA代表の舞台で共に戦いたいと口にしており、そういう意味で少し遠くはあるがいい目標になっているようだ。

（取材・文・写真／江藤高志）