「川崎フットボールアディクト」

変化のフロンターレ、継続の甲府。固い試合を動かした遠野大弥/ルヴァン杯準々決勝第1戦 vs甲府【レポート】

ルヴァン杯準々決勝第1戦
9月4日(水)19:03KICKOFF/U等々力/14,847人)
川崎 1 – 0 甲府

■変化と継続

選手は多く入れ替えていたが、主導権は握っていた。だからこそ、複数得点したかった。フロンターレは結局1点しか奪えず、最小得点差でアウェイの第2戦に臨むこととなった。

0−1の敗戦について、序盤からフロンターレゴールを脅かし続けた甲府の鳥海芳樹は「最小失点でファーストレグを終えたというのは、ポジティブに捉えるしかないので。ホームでやり返すだけです」と力強かった。また「試合が終わった後のサポーターの姿を見ても、ホームでやり返そうっていう、一緒に戦ってくれる気持ちが伝わった」とも述べており、甲府ホームでの第2戦に向け手応えすら感じているようだった。平日にもかかわらず甲府のゴール裏を大勢のサポーターが埋めていたことを考えると、アウェイのJITス(小瀬)での第2戦はかなりタフな戦いを覚悟する必要がありそう。

そんな鳥海は天皇杯を制覇したことの効果を口にしており、山梨を盛り上げるためにも頑張りたいとしていた。

「天皇杯を取ってからサポーターも増えましたし、タイトルを取るというのは、山梨県を盛り上げるためにも重要なことなので。もう一つ星をつけられるようにルヴァンのタイトルを取りたいです」

甲府にとってタイトルが、クラブを取り巻く環境そのものに影響するということは、遠からず選手年俸にも関わる話だということ。生活に直結するという意味でも、甲府のルヴァン杯へのモチベーションが非常に高いのは間違いない。

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