【無料公開】大関友翔「自分にとっての憧れなので。14番は普通に憧れです」1/3【インタビュー】
大関友翔は松長根悠仁と共に今季、フロンターレから福島ユナイテッドFCに育成型期限付き移籍している。14番を背負う大関は、主軸選手として躍動。ほとんど出場機会をもらえなかった昨季の悔しさを晴らす活躍を見せている。その大関に今回取材することができた。
全3回のうちの1本目は、移籍の経緯などについて聞いた。告知
9月1日のアウェイの札幌戦に遠征されてない方は、8月31日に福島ユナイテッドFCのホームゲーム観戦などいかがでしょうか?この北九州戦を「ユナまつり」と銘打って5000人の集客を目標にしたイベントとして開催するとのこと。
集まれ5,000人!ユナまつりのお知らせ松長根悠仁、大関友翔のダブルユウトに加え、寺田周平監督や相澤貴志GKコーチ、関塚隆TDといったフロンターレゆかりの関係者も多いチームです。良かったら。
■出られないなりの準備
――2023年を振り返ると、大関選手はリーグ戦は一度もベンチに入れず。同期の松長根選手はリーグ戦だけで2試合。高井選手は14試合。名願選手はベンチ入りまではしている。悔しさがあったのでは?
「同期も多いんで、やっぱり自分だけメンバーに入れてなかったですし、入れたのも天皇杯だったり、ACLだったりで、リーグ戦は1回も入れなかったので。悔しさは相当ありました」
――ただし、今季は福島で主軸選手として出ていますが、手応えは?
「プロになってやっとシーズン通して出るチャンスをもらえているので。やっとという感じはありますけど、手応えも感じています」
――その中でフロンターレ時代に培ったもので、今生きているものって何か具体的にありますか?
「やっぱり1年間出られないなりに、自主トレもそうですし、練習もそうですけど、自分がユースから上がってから成長するためにやってきたものが全部生きているという実感はありますし、特に攻撃面ではミツさん(戸田光洋コーチ)とよく一緒に自主トレもやらせてもらって。逆を取るところだったり、相手の矢印を最後まで見るっていうところにフォーカスして練習もしていたので。そこは今も生きているかなと思います」
――山田選手も戸田さんの居残り練習が大きいと話してますし、若手選手にとって大きな存在なんですね。
「本当に自分個人をちゃんと見てくれてるなっていうのは感じますし、フィードバックもしっかりしてくれるので。信頼というか、すごいいいコーチだなと思います」
■移籍の経緯
――改めて移籍の経緯について教えてほしいのですが、悩みましたか?
「今の自分ではフロンターレの力になれないなっていうのは感じたので。試合に出るためにレンタルで出ることにしました。出ると決めてからはそんなに迷いはなかったです」
――問題は、どこに行くかということだったんですかね?
「どこに行くかでしたし、やっぱり試合に出てない分、なかなか話もないと思ってたので。福島さんだけ声を掛けてくれる形になったので。決断はすんなりだったかなと思います」
――当然ポジションは確約されていなかったと思いますが、不安はなかったんですか?
「試合には出られませんでしたが、フロンターレで1年間やれたのは自分の中ではプラスにはなってると思ったので。フロンターレで出るための準備を1年間ずっと続けていたので。ポジションが確約されてないという中でも、自分にベクトルを向けてできるというのはフロンターレでの経験を通して自分の中で思っていたことなのでそんなに怖さは無かったかなと思います」
――フロンターレで試合に出られない経験をした選手というと、田中碧選手だったり脇坂泰斗選手だったりが思い浮かびますが、そういう選手の今の活躍を見た時に勇気づけられるものがありましたか?
「ヤスくん(脇坂)に関してはポジションが一緒なので。去年から自分が出れない時に何回か相談したんですが、その時にヤスくんが出れなかった体験談だったりを話してくれたので。そういった選手が今となっては14番を付けてキャプテンで活躍していると思うと、すごい勇気をもらうというか、自分もやらないといけないなっていうのは感じていました」
――今脇坂選手の14という番号が出ましたが、大関選手も今年は14番を付けています。その番号への思いみたいなものはやはり強いのでしょうか?
「やっぱりケンゴさん(中村憲剛さん)に憧れてフロンターレに憧れたっていうのもあるんで。自分の目指す選手、目標とする選手はずっとケンゴさんって言ってますけど。その人が付けてた番号を付けたいというのはサッカー選手として必然というか。自分にとっての憧れなので。14番は普通に憧れです」
――自分で選べたんですか?
「14番は、福島の人に何番がいいのかを聞かれて。誰が何番を付けているかも知らずに、14がいいですって言いました。そしたら14番になりましたって、連絡をもらって。ちょうどカタールに行ってた時でした」
――アジアカップのサポートメンバー中ですね。
「はい」
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(取材・構成/江藤高志 写真/©Fukushima United FC)