クラブユース選手権決勝のG大阪ユース戦に向け、アカデミーOB選手からエール【#オフログ】
福岡U-18を相手に行われたクラブユース選手権準決勝を勝利した川崎U-18が、クラブ史上初の決勝に駒を進めた。そんな後輩たちに対しOB選手たちがエールを送っている。
昨季、負傷もあり大会期間中にチームを離れていた由井航太は決勝進出について「嬉しいです」と一言。昨季のこともあり「出たかったですね」と話す由井は「簡単じゃないんで、素直に尊敬というか」と後輩たちを褒め称えつつ「自分は全国優勝したことがこれまでの人生でないので。してほしいなって、普通に応援してます」とエールを送っていた。
一方、2016年、2017年と2年連続で対戦したFC東京U-18との準決勝を正GKとして経験したのが早坂勇希。2016年には先手を取りながらも当時中学3年生の久保建英に直接FKを決められ最終的に1-5で逆転負け。2017年には原大智に2ゴールを奪われて0-2で敗戦しており、苦い思い出となっている。
だからこそ「僕らが越えられなかったところを超えてくれるってのはすごく嬉しいことだと思います」と早坂。そして「このまま終わっていいようなチームではないと思うので。イレギュラーがあって、予選から厳しい戦いにはなっていましたけれども、しっかりと最後、決勝戦に勝って日本一を取ってほしいなっていうふうに思います」と力強かった。
そんな先輩二人をはじめとするトップチームの選手たちは準決勝が行われた29日の練習後にクラブハウスにてライブ配信で試合を観戦している。その時の様子を「アカデミーとか関係なく、みんなで見て盛り上がってました」と振り返る由井ではあるが、居残り練習に取り組んでいた結果、土屋櫂大のゴールは見られず。
「そこ(柴田翔太郎から土屋櫂大のゴールは)見てないんですよね。見てないっていうか、練習してて。PKの6人目ぐらいから上がって、ちょうど見出したので」
ということで、改めて確認した土屋のゴールについて「すごいなと思いました」と舌を巻いていた。
一方早坂は「キャンプに来てたショウタロウ(柴田翔太郎)だったり、カイト(土屋櫂大)もそうですし。ウミ(加治佐海)とか、コダ(児玉昌太郎)とかもそうですけど。練習参加とか、練習試合でやってる選手たちが出てたりしてるので。そういった中では活躍してほしいっていう気持ちが一番強いです」と述べ「カイトが前に上がった時には期待もしてましたし。期待通りちゃんと点を取ってくれたのがすごく嬉しかったですね」と笑顔を見せた。
ちなみに早坂は、土屋とはグループステージを突破した後に連絡を取ったとのことで「予選突破した後か。連絡取ったんですけど。『(歴史を)塗り替えて行きます』ってことは言ってて、本当にちゃんと有言実行してくれたんで。そこは嬉しかったです」と話していた。
そんな決勝戦について、由井は現地で応援する方向のようだ。一方鬼木達監督は「迷ってますね。どうしようかと。決勝だもんね(笑)」と苦笑いしつつ「行く可能性もなくはない。(ただし)こっちでやらなきゃいけないこともあるし。微妙なラインです(笑)」と話していた。
いずれにしても監督やアカデミー出身選手を中心にトップチームもU-18を応援。その期待に応え、U-18は歴史にその名を刻むことが出来るのだろうか。
試合は31日18時キックオフ。会場は味の素フィールド西が丘だ。
現地に行かれない方は、Live配信があるのでそちらでぜひ応援を。
(取材・文・写真/江藤高志)