「川崎フットボールアディクト」

佐々木旭と寮生。そしてずば抜けたサッカーセンス3/3【インタビュー】

寮生同士の関係性や、登里享平からの言葉に加え、ユーティリティプレーヤーぶりを示してきた佐々木旭のサッカーセンスを実証する、ヘディングについてのエピソードなどについて。反復練習がすべてだと思っていたヘディングの感覚をたった一回の成功体験で掴んだと話す佐々木のサッカーセンスに驚かされた。

■寮生の関係性

――昨季は寮生でディズニーシーに行ってましたが佐々木選手の発案だったそうで、リハビリの関係で大関(友翔)選手が待っててくれたと。そういう寮生の優しさみたいものはどうですか?
「もともと時間的にも絶対間に合わないってわかってて。でも『行かないわ』って感じも何か申し訳ないなと思ったんで。『時間、間に合えば行くわ』くらいで言ったんですが、そしたら、あいつ(大関選手)『じゃ俺、待ってるよ』って。それは優しいんだか、寂しいんだかわからないですが、俺がグラウンド走ってたら、坂道のところに車で降りて来て『おい、アサヒ!』とか言って、そこで待ってて。でもそれはすごい、いいリフレッシュになりましたし。やっぱ寮生、みんな仲良いので。良かったです」

――何かこう寮生の結束を感じるエピソードだったなと思って書いたんだけど、まぁじゃあ、大関選手の優しさでまとめたけど、寂しさなんですかね。
「寂しさです。絶対に寂しさです(笑)」

――佐々木旭がいないとダメだということで。
「寮生とは仲が良いですね。同期の早坂(勇希)もそうですし、下とも仲良いので。でも早坂はどっちかというと、やっぱり下には厳しく」

――寮長だから。
「はい、寮長なので。そこの間に立てる選手(佐々木選手のこと)が居たほうが良かったということもあると思います」

――早坂選手を見てると、厳しそうだなって感じもするけど、同期としていい関係が作れているというか。
「そうですね、あいつがいるからやっぱ寮もしっかり規律がありますし。俺は言われることはないですけど。やっぱ、高卒の選手って実家でずっと暮らしてきた選手いも居ますし。何でもありになっちゃうと、寮のルールっていうのはなくなっちゃうと思うんで。そういう人(早坂選手のように厳しく言う人)が一人居てくれるだけで、凄い成長してるというか。タカトラ(永長鷹虎選手)とかもそうでしたけど。やっぱ厳しく言ってくれる人がいないと、全部人に頼ってってなっちゃうんで。ハヤが居てくれて良かったなと思います」

――個人的な話なんですが、アカデミーに寮があるといいのではないか論者なんですよ。アカデミーの選手は実家から出て高校ぐらいから寮生活したほうが自立できるじゃないかと考えているのですが、佐々木選手の考えはどうですか?
「大学から寮ですが、でも本当に寮に入って良かったなと思います。やっぱり自分で何でもできるようになりますし。絶対寮には入った方がいいなと思います」

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