「川崎フットボールアディクト」

勝てなかった復帰戦。苦境に立ち向かう姿勢を明確にする車屋紳太郎/天皇杯3回戦 vs大分【コラム】

車屋紳太郎にとって大分との天皇杯3回戦は、負傷した2023年9月24日の湘南戦以来の公式戦のピッチだった。復帰に向けて準備を続けてきた車屋にとって節目の試合となったが、1−3での敗戦との結果を受け、試合後の表情は固かった。

「勝てれば一番良かったですけど。満足感とか達成感とかは全くないですね」

そう話す車屋が悔やんだのは後半の試合運び。

「前半は後ろも集中していましたし。後半ですね。我慢というか、ちょっとしたところで起点を作られたところから、一気に行かれて。すごく責任を感じてます」

特に先制点を奪われた2分後に喫した2失点目がポイントで、連続失点してはいけない場面だった。

「あそこはディフェンスラインがしっかり抑えなければならないポイントでした」

そう話す車屋は「かなり前がかりになっている分、後ろが同数で守らないといけない状況も出てくるので。それができなければこのチームではやれないのかなと思いますし。一人でスペースを埋めなければ出れないですし。そういうところが足りなかったのかなと思います」と反省していた。

天皇杯の敗戦に加え、リーグ戦でも今季は苦戦中。降格圏の影がちらつき始めている中、車屋はその苦境に立ち向かう覚悟を口にしていた。

「これからJリーグで厳しい戦いが続くので。逃げたいところですが、そういうわけにもいかないので。苦しい状況を作ってしまったのは自分たちなので。しっかりそこに立ち向かっていきたいと思います」

戦い続けてほしいと思う。

なお、険しい表情で対応してくれた車屋の口から前向きな言葉が出ていたので紹介しておきたい。

「ボールフィーリングは問題ないです」

長期間の離脱のため、ボールコントロールの感覚が鈍っていないか気になっていただけにこの言葉は嬉しい一言だった。悔しさも嬉しさも経験したベテラン選手の復帰がチームに前向きなパワーを与えてくれる契機になることを願いたい。

(取材・文・写真/江藤高志)

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