「川崎フットボールアディクト」

勝負を分けたアラートさと、声。またしても九州の壁を超えられず/J1 第14節 vs鳥栖【レポート】

J1 第14節
5月15日(水)19:03KICKOFF/駅スタ/6,222人)
鳥栖 5 – 2 川崎

■ブーイングをかき消す声援

瀬川祐輔が口にした、諦めの悪さは嫌いではない。

「首位とは13くらい離れてますが、それでも何が起きるかわからないのが今シーズン、そんな感じがするので」

そう話す瀬川は、試合後に一部から出ていたというブーイングを受け止めつつ「コールリーダーの方が、俺等が付いてるからと言ってましたけど、本当にその通りですし、それに応える仕事です」として、「その後にチャントを歌ってくれた姿を目に焼き付けて、ガンバに向かっていかないといけない」と言葉を続けた。

これを言うと怒られてしまいそうだが、そもそもひどい試合後のブーイングは消費者たるサポーターの権利の1つだと思っていて、だからそうしたい人が現れるのは仕方ないことだと考えている。ただその一方でその権利を行使せず、心からなのか、痩せ我慢なのかにかかわらず声援を送り続けるフロンターレのサポーターのスタイルが昔から好きだった。手ひどく負けた試合後だからこそ、選手たちを応援する等々力の雰囲気が好きだった。なぜそうしているのかをサポーターから直接聞いて、その考えに共感もできて、長年にわたり居着いてしまっているので、だから敵地ではあるが、瀬川が受けた感銘や思いはすごくよく分かる。そうやって、勝てないときもサポーターは選手たちを後押しし続けてフロンターレは強くなってきた。

直近強い時代が続いてきただけに、勝てないフロンターレを見るのが初めてだというサポーターも増えているのだろうが勝てない時だからこそのサポーターだろうとも思っている。

そんな姿勢は確実に選手たちにも届いている。

■九州の壁と日程くん

ただ、その一方で5失点での敗戦という事実は重い。

リーグ戦、さあここから反撃だ、というタイミングで失敗したのはこれが2試合目。1試合目は浦和戦の快勝を受け、5月全勝で乗り切ろうと勢い込んで臨んだ福岡戦。そして2試合目がこの鳥栖戦だった。

2試合とも九州アウェイだったのは日程くんの仕事の結果ではあるのだが、日本でも最も遠いアウェイのうちの2試合が5月上旬に集中する難しさを痛感しているところだ。ちなみに年間2敗の2021年も2敗は九州でのアウェイでの2試合だった。

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