「川崎フットボールアディクト」

前節勝利の勢いに乗り、今季初の連勝を狙うダービーマッチ/J1 第6節 vs横浜FM【プレビュー】

■取り戻したい自信

連敗を3で止めたFC東京戦の勝利のポイントの一つがフォーメーション変更であることに異論はないはず。その効果として、中盤の安定やそれに伴い、前への圧力が掛けやすくなったという側面が上げられる。攻撃の下準備としての守備で迫力が出せており、ペースを握る要因となっていた。また、左右のサイドバックの役割がオーソドックスなものに回帰したことで選手本来の良さが出せるようになったとの効果もあった。これらが複合的に作用してFC東京を攻守で圧倒。追加点を奪うのに時間はかかったが結果的に3-0での快勝を手にした。

そんなFC東京戦について、64分から出場の佐々木旭もフォーメーション変更の効果を実感していた。佐々木は自らのプレーについて「やることははっきりしたというとか、思い切って前に出るところ」を感じているという。すなわち、アンカー脇を埋める動きを意識しつつ前に出ていく作業が必要だった4-3-3と比べると、攻撃参加しやすくなったと話す。

また佐々木は「チーム全体として、一人ひとりの距離感がすごく良くなったなという印象があります」と話しており「近くに味方がいる感じがしますし、やっぱりロングボールを蹴った後とかも、近くに選手がいるので。セカンドボールを拾う回数が増えたのかなというふうに思います」とも述べている。全体をコンパクトに維持できたことの副産物ということなのだろう。

出場停止明けのマルシーニョは、練習で試してきたいくつかのフォーメーションでも適応できているとのことで、「どんなシステムで挑むにしても、自分の役割、自分がやるべきところというのは理解してますし、それに向けて、いい準備をしていきたいなと思います」と頼もしい。

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