「川崎フットボールアディクト」

松野稜河・アナリスト「分析とかに行こうと思ってて、蹴球部を選んだのもそういう理由で」【インタビュー】

新体制発表会見での紹介時に現大学4年生と紹介され、どよめきが起きた新任アナリストの松野稜河さんに沖縄合宿中にお話を聞いた。

◯松野稜河・アナリスト
――大学4年生ということで驚きもありましたが、3月に卒業予定だということですかね。
「はい、そういうことです」

――どういう経緯でフロンターレに
「自分は筑波大なんですが、清水(泰博・現チームダイレクター)さんが小井土(正亮)先生のところに人材はいないかということで強化部のミズキ(森脇瑞貴)さんと一緒に来られて。そこで話をさせさせてもらって、っていう流れからです」

――フロンターレに行くことに迷いはなかったんですか?
「自分はそもそも話が全然なかったので。もともと大学に入るときから、そういう分析とかに行こうと思ってて、蹴球部を選んだのもそういう理由で勉強をしたくて」

――夢がかなったということですかね。
「でもまだ、入ったばかりなので(笑)」

――でもフロンターレだったら、キャリアのスタートとしては悪くないのでは?
「はい、とてもいいです(笑)。本当に。結構今、大学からJクラブとかにアナリストで入るルートが増えてきています」

――筑波は進路としての実績があるんですか?
「筑波大は、学群生(学士課程のこと)からJに進むことは結構珍しくて、以前は大学院まで行ってJクラブに入るという経歴が多かったです。例えばドゥさん(二階堂悠)さんも大学院卒なんですが、学群卒がだんだん増えてきてる感じで、筑波以外も、町田のアナリストが桐蔭横浜大から行ってたり、昨日試合をした鳥栖のアナリストも多分自分と同じで早稲田から行ったりしてたんで。大学サッカーでも学連が中心になってアナリストの養成みたいなのでグループを作ってやり始めたりしてます。そのグループは去年の10月とかに作られたばかりなんですが、そこからやり始めてて、これから筑波大に限らず色々な大学から増えてくると思います」

――今後、どんな分析を任されそうですか?
「まだ役割として明確に与えられているわけではなくて、ドゥさんが分析というところで、今はまだ去年までとそんなに変わりなくやっていく中で、自分は対戦相手の分析というよりも、自チームの方だったりとかにもしかしたらだんだんフォーカスしていくのかなと。それも少し自分が興味あるところとしてデーターの分析というものがあるんですが、大学在学中もアルバイトみたいな感じでやってたところもあるので。そこは少し自分の中ではもう少し深めていきたいところかなと思っています」

――フロンターレで良く言われているのが、パス本数が多すぎると逆に良くないみたいなことを言われていて、多分ゴールに直結しないってことではあると思うんですけど、そういうデータと結果から分析をして何らかの現象を導くみたいな、そういうことも考えてるってことですかね。
「はい。そういうことでやっていきたいなと思っています」

(取材・構成・写真/江藤高志)

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