「川崎フットボールアディクト」

試合を動かした采配と、泥臭く手にした勝ち点3/J1 第34節 vs鳥栖【レポート】

J1 第34節
12月3日(日)(14:05KICKOFF/駅スタ/13,302人)
鳥栖 0 – 1 川崎

■繋がっていた感覚

愚直にサッカーをするチーム同士が真っ向勝負した90分間だった。両チームともサボることなくハードワーク。僅かな隙を狙う息つく暇もない試合を展開した。

そんな中、たとえば小林悠は「前半は特に守備に追われる時間が長かった」のだと振り返っている。鳥栖が厄介なのは、前線から守備に走ったとしても、朴一圭を使いそのプレスをかいくぐる術を持っているという点。高い位置でボールを奪えればベスト。そうでなくとも、パスコースを限定し、前方へのパスをカットできればよかったが、上手く逃げられることが続いた。

ただ小林は「こうなるかなとは思っていた」のだと割り切っており「焦れずにやることが大事だと思った」と話している。そうやって焦れずに試合を運んだ結果が前半32分の決定機につながる。

「ワンチャンスあったので、そこで決められればよかったんですけど」と話すこの場面は、右の瀬川祐輔からのクロスに合わせたシュートだった。

「瀬川が、見ないで上げてくるなと思ったんで。その一瞬の、スキというか、相手より前に入る意識で何とか触ったんですけど」と振り返る小林は「うまく当たらなかったですけど」と反省しつつ「そういう紙一重の場面だったので。難しかったです」と悔しそう。うまく当てられないくらい紙一重の形だったわけで、逆に言うと小林だからこそあの形まで持ち込めたとも言えた。

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