「川崎フットボールアディクト」

示せた一体感と、遠かった最後の1点/J1 第22節 vsG大阪【レポート】

J1 第22節
8月6日(日)(19:03KICKOFF/等々力/20,162人)
川崎 3 – 4 G大阪

■機能不全の審判団

鬼木達監督が試合終了直後、谷本涼主審に猛烈に抗議していた。谷本主審に鬼木監督が何事かを尋ねたが、それにほとんど対応せずに歩き出した谷本主審の後姿に激昂したような仕草で抗議していた。過去にあまり見たことのないようなその振る舞いから、審判団に対する不満が見て取れた。

かと言って、鬼木監督は敗戦の理由を審判団に向けるようなことはしなかった。試合後の会見でも自ら審判団に言及する言葉は一切残さず。それどころか、土壇場で喫した決勝点について「最後にああいうシーンでやられてしまったこと。そこも含めて、自分がもっともっとこだわってマネジメントしなくてはいけなかったと思っています」と自らに矢印を向けていた。

審判団への抗議については会見で個別に質問が出て初めて言及。試合後の審判団に伝えたかったのは、ジャッジについて。また、G大阪の選手が時間をかけていたということに対し、見過ごされていたのではないか、ということだったと丁寧な言葉遣いで説明していた。

実際にジャッジ面で気になる部分は多々あった。前半29分にジョアン・シミッチの反則で認定されたPKは仕方ないとして、であれば前半36分の橘田健人へのファールが見過ごされ、VARすら入らなかったのはなぜなのか。その直後の37分に家長昭博が取られたオフサイドはもはや意味が分からなかった。

なお、橘田へのファールについては、その直前のマルシーニョへのパスがオフサイドだったのではないかとの見解もあるが、副審は旗を上げておらず、つまりプレーは継続しており橘田へのラフプレーもオンプレーの範囲内だった。つまり本来的な手順としては、橘田へのラフプレーをVARで判定するべきだった。もちろん、その過程でオフサイドが認められるのであれば納得できるが、そうではなかったところに問題がある。

球際の競り合いでカードの色が違うのではないかとの意見もあるが、それは激しい戦いの中ではお互い様。それにしてもVARのルールに従った運用ができなかった審判団と、その疑問に答えようとすらしない逃げ腰な姿勢は、あまり上手い対応とは思えなかった。

勝ってこの手の話を書ければカッコも良いのだが、結果的に負けてしまっていて、負け惜しみでしかなく、我ながらみっともないことをしていると思うが、それでもこの試合のハイライトの一つだったのだから書き残しておこうと思う。

ちなみにVARが入る4つの場面は以下の通り。

・どんな時にVARを使うの?
– 得点か、得点ではないか?
– PKか、PKではないか?
– 退場か、退場ではないか?(2枚目のイエローカードは対象外)
– 警告退場の人間違い

明確にVARが介入すべき場面があったことは書き記しておきたい。

■瀬川祐輔の存在感

(残り 2730文字/全文: 3905文字)

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