「川崎フットボールアディクト」

タペストリーから作られたカーネーション【#オフログ】

鳥栖戦試合当日にスタジアム内にあるSDGsブースを訪問した。

普段はフードドライブなどの活動を行っているブースでは、母の日に合わせ、前年のタペストリーなどの廃材を利用したカーネーションが作られていた。

活動を主導しているのは川崎市内で活動をされているKawasaki Saori Art Projectさん。これまでも布廃材を利用したさをり織りの反物を福祉施設などで制作し、それを元に再生品を作成してきたという。

今回のイベント開催のきっかけは、フロンターレのスタッフが、高津高校定時制の卒業式用に作られたコサージュの存在を知ったため。コサージュは、フロンターレ系の布廃材などで作られていた。焼却してしまえばそれで終わりの布廃材を生かせるこのアイディアはまさにSDGsの理念に即したものだと言える。

そしてフロンターレにはちょうどいい素材が揃っていた。毎年後援会には前年のタペストリーが戻されている。

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タペストリーに関してはちょうど今年、問題提起される事態となっていたが、リサイクルカーネーションについては横断幕以前から準備を続けてきていたとのことで実施することになったという。

今回のイベントに合わせ、まずは回収済みのタペストリーを利用したベースのカーネーションを制作している。できるだけシンプルに、だれでも作れるよう10パターンほどを試作して、作成方法を決定。それをフロンターレのボランティアさん7人にレクチャーして150本のカーネーションを半日がかりで仕上げたという。

残念ながら雨天のため実施時間が1時間半短縮され、またブースの場所も当日になって変更されたが、コンスタントにサポーターが足を運んでおり、関心の高さが伺えた。来年の母の日の開催はもちろん、対象のイベントを変えて継続開催できそうなイベントだった。

なお、Saori Art Projectさんは、布廃材を利用して福祉施設などで作成されたさをり織りの反物を元に、作家さんの作品を購買型クラウドファンディングで、頒布中とのこと。興味のある方は見るだけでも。

(取材・文・写真/江藤高志)

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