「川崎フットボールアディクト」

前後半で転換した試合。結果を分けた決定力と最後の粘り/J1 第12節 vs鳥栖【レポート】

J1 第12節
5月7日(日)(15:03KICKOFF/等々力/17,674人)
川崎 1 – 0 鳥栖

■鳥栖ペースの前半

脇坂泰斗の決勝点で辛勝した鳥栖戦について、0−0の前半からそう悪くはないと思っていた。しかし、両チームの選手たちの認識は、フロンターレにとってあまり良くないという認識で揃っていた。たとえば鳥栖の森谷賢太郎の受け止め。

森谷は、フロンターレが足元でパスを回すチームだと認識した上で「僕たちのストロングポイントでもある前からのプレスだったりっていうのが噛み合えば、何かチャンスになるかなというのは分析でもありました」と説明。そのプレスが「うまくはまった部分」はあったと言う。その一方で「時間帯によってはそこでかわされたりっていうのがありましたけ」とのこと。かわされた場面とは、縦へのロングフィードを指すのだろうが「最後、かわされても自陣のゴール前で体を張って防ぐとか、そういうところはできていたと思う」と述べて、鳥栖としての前半の手応えを「そこまで、相手のビルドアップに関してそこまで脅威に感じることはなく、自分たちがチャンスだなと思いながらやってました」と述べている。

一方、車屋紳太郎は「前半はチームとして、なかなか相手のプレスだとかピッチコンディションになかなか慣れず、うまく対応できなくて。ボールをロストするシーンが多かった」との認識を口にしている。車屋は、前半からマルシーニョを追い越してオーバーラップするなどして攻撃参加。ゴールに迫る場面を作っていただけに手応えは悪くないのだろうと思っていただけに意外な言葉だった。

ちなみに小野裕二は、前半の守備について「ほぼパーフェクト」と振り返っている。

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