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Anker フロンタウン生田、オープンへ【#オフログ】【ニュース】

Anker フロンタウン生田が3月25日の正式オープンを前に、フロンターレが20日にメディア向け内覧会を行った。Anker フロンタウン生田はU-12からU-18までのアカデミーの拠点として整備されたもの。施設の中心に据えられたのは2面の人工芝のピッチと、選手たちが利用するクラブハウス。

2面のうち、クラブハウスに面したAnkerフィールドと名付けられた1面はU-18専用として想定されておりフルサイズのサッカー場として運用が可能だ。また少年サッカー向けに2面取ることも可能。

U-12、U-15向けに想定されているもう一面はNubulaフィールドと命名されている。こちらはサッカー以外にもラグビーとラクロスでの利用が可能で、それぞれの競技向けにポイントがマーキングされている。すでに明治大学のラクロス部や上智大学のラグビー部が定期的な利用契約を結んでいるとのこと。

ピッチ2面に面したクラブハウスはU-18向けと、U-15とU-12向けの共同ロッカーが整備されておりこちらも報道陣向けに公開された。

U-18用ロッカールームはU-15、U-12に比べて多少豪華に作られており、個人用ベンチも用意されるなどU-15以下の年代の選手たちとの差別化が図られていた。ジュニアユース以下の選手たちの憧れになるのは間違いない。


U-15、U-12のロッカーも十分に小ぎれいで、Jリーグのクラブのアカデミー所属選手としての誇りを感じられるのではないだろうか。

また、内覧会ではアカデミーの選手たちに提供される食事が振る舞われた。

今回振る舞われたメニューは以下の通り

主食:ごはん
主菜1:豚肉とキャベツのみそ炒め
主菜2:塩サバ
副菜1:小松菜と厚揚げの煮びたし
副菜2:筑前煮
副菜3:かぼちゃとチーズの和えもの
味噌汁

ごはんは通常はU-18向けが350g程度。これはそれよりも少し少なめで、200g弱程度だとのことだ。

食事を用意するのは株式会社オリーブ&オリーブで管理栄養士が監修した、栄養バランスが取れた献立が毎食用意されるとのこと。クラブからは1食あたり1000円程度の食事を提供するよう委託。費用はクラブの補助が入り選手の負担は一部になるとのことだが分配率については現在調整中だとのこと。

アカデミーの選手たちの負担は食費の一部などの実費のみで、これだけの施設を利用できるのは育成だということを考えれば当然だが、それもテナント事業で収益を上げ運営資金をまかなう仕組みを整えているからこそできること。

Anker フロンタウン生田の収益事業については、前述の通り時間制で一般にも貸し出されている人工芝のピッチを始めとしてテナント事業が複数用意されている。その一つがバスケットボールの川崎ブレイブサンダースのスクール事業で、Soundcoreアリーナと命名された体育館で4月からスクールがスタートする。

ちなみにブレイブサンダースにとっては小学生向けとしては20校目のスクールになるとのこと。

内覧会に合わせジュニアサイズのバスケットゴールの寄贈式が行われ、川崎ブレイブサンダースの元沢伸夫代表取締役社長が川崎フロンターレの山田直弘事業本部長とともに挨拶に立った。

その他のテナントについてはテニススクール、コインランドリー、整形外科などの入居が決まっている。また、3〜5歳の児童向けの保育学童施設、キッズ大陸の入居も決まっており、その調印式が行われた。キッズ大陸を運営する学校法人三幸学園昼間一彦理事長と山田事業本部長とが挨拶に立ち契約書にサインした。

キッズ大陸については国際バカロレアというスイス発祥の教育プログラムに認定された施設だとのことで、これからの時代に求められる人材をスポーツを通じて育むことを視野に置いた初等教育がなされるそうだ。

なお施設内には一般の方が立ち入ることができる公園スペースや900mの距離をとったジョギングコースなども整備されており、空き時間を利用してお子さんを遊ばせたりご自身で汗を流すことも可能だ。

地域に根ざし、地域と関わることを主眼に置いたフロンターレらしい施設とも言えるAnker フロンタウン生田の全面開業は3月25日。

またこけら落としの試合は4月2日のプレミアリーグ第1節、前橋育英高校戦となっている。こちらの詳細な開催情報についてはクラブからの発表をお待ちいただきたい。

(取材・文・写真/江藤高志)

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