「川崎フットボールアディクト」

脇坂泰斗を奮い立たせた商店街挨拶回り【コラム】

脇坂泰斗にとって必勝祈願後の商店街挨拶回りがタイトルへの思いを強くしたという。

「久しぶりに挨拶回りをして、直に歓迎してくれてる方とかサポートしてくれてるみなさんの生の声を聞けましたし、それを僕的には三連覇を成し遂げられなかった(そして無冠に終わったにも関わらず、その)次の年に聞けたっていうのは意味があることだと思っています」

挨拶回り中に応援の声を聞いて「やっぱり(タイトル奪還を)成し遂げたいというのが一番ですし、応援してくれたりサポートしてくれてる人の笑顔もみたい。それは昨年の最終戦でもそう思いましたし、今年は笑って終わりたいなと強く思いました」

サポーターとの交流が選手をモチベートしているのだからまさにWin-Winの関係だと言える。そしてこの関係性が新体制発表会見での吉田明宏代表取締役社長や鬼木達監督の涙につながるのだろう。

フロンターレに関わる人達に笑ってもらいたいと話す脇坂は、だからこそまずは自らの結果にこだわりたいと力強かった。

「(谷口彰悟)キャプテンが抜けて、先頭立って引っ張っていっていかなきゃいけないなという強い気持ちがあります。その中で、個人の結果だったりとか数字にこだわることで自ずとチームの数字も上がっていくと思うので」

そして、そのためにも若手に刺激をもらいながらもっと成長したいと意気込んだ。

「まだまだ老け込む年齢じゃないと思いますし、もっともっと若手から刺激を受けて、もっと自分も成長したいです」

ちなみに意欲的な若手からの質問を言語化することで、自分の成長につながるのだとしていた。

「若手から自分が聞かれることも増えるんですけど、それを言葉として説明することによって自分の頭も整理されますし、そうやっていろんな側面からの成長が今年は待ってるのかなと思うので。楽しみなシーズンです」

(取材・文・写真/江藤高志)

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