「川崎フットボールアディクト」

塚川孝輝「ドラマを演出した最終節の多摩川クラシコ」3/3【インタビュー】

塚川孝輝へのインタビュー原稿、完結編の第3回は多摩川クラシコについて

■ドラマを演出

最終節の多摩川クラシコを前に、フロンターレと横浜FMとの勝ち点差は2だった。それまでの33試合の結果の積み重ねの勝ち点差だということを踏まえつつ、塚川がFC東京の一員として、28節の横浜FM戦で決めた2ゴールが横浜FMから勝ち点を2ポイント奪ったのも事実。あの2ゴールがなければ、33節時点で横浜FMの優勝が決まっていた。塚川の側面支援を受けた数奇な展開に驚くばかりだが、塚川自身はあのJ1初ゴールと2点目をどう振り返っているのだろうか。

「自分自身も本当にゴールっていうのが欲しかったですし、特にインサイドハーフで試合に出るとなったら、やっぱり点を取れないとただの選手になってしまうので。あそこで点を取れるか取れないかで、選手の怖さって変わって来ると思うので。本当にそこは純粋に嬉しかったですね」

なお、塚川が2点を決めた横浜FM戦の同時刻にフロンターレはアウェイで湘南と対戦。阿部浩之の決勝点で敗れていた。当然のことながらロッカールームは意気消沈。そんな中に塚川の2ゴールが伝わったのだという。

「あの時、フロンターレは湘南に負けたじゃないですか。で、ロッカールームが結構どんよりしていたみたいで。その中で『コウキがマリノスに2点取って引き分けてるぞ!』っていう話があったみたいで。それで盛り上がってくれてたみたいです。ケイ(知念慶)からも『お前すげーな』みたいなLINEが入ってたりして、はい。ちょっと違う形だったんですけど、嬉しかったですね」

■試合を動かした塚川

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