「川崎フットボールアディクト」

今季最多の4失点。課題の残るドロー決着/プレミアリーグ第21節 vs横浜FMユース【レポート】

前節にプレミアリーグ優勝を決めていた川崎U18は、11月26日に21節として、横浜FMユースとアウェイで対戦。壮絶な打ち合いを演じた。

川崎U18優勝の要因の一つは堅守でこの試合までの20試合でわずかに14失点は、プレミアEASTではダントツの数字だった。20試合中、無失点は7試合で、また1試合の最多失点については桐生第一戦の2失点が最多。守備の堅さに定評があった川崎U18だっただけに、開始6分の1失点目は意外で、さらに31分にも2失点目を喫し、先行きが不安になる試合展開となる。

ちなみに川崎U18は前節にプレミアEAST優勝を決めており、モチベーションを維持することの難しさはあったとは思うが、大関友翔はそれを否定する。

「自分含め、長橋監督もそうですけど、優勝したから消化試合にしていい訳ではないと思ってたので。そういったところで、試合に入る気持ちっていうのは優勝前と変わってなかったんですけども」

逆に大関は横浜FMユースの攻撃力を讃えていた。

「やっぱりマリノスの攻撃はやっぱり、自分たちが思ったよりも、ひとレベルもふたレベルも上だったんで。そこはちょっと計算違いと言ったらあれですけど、そこは、びっくりした部分が多かったなと思います」

ただ0−2にされた後、それを跳ね返す攻撃力を示したという点で川崎U18は粘り強さを示せた。36分に五木田季晋が1点目を押し込み1点差で前半を折り返すと、代表帰りの由井航太を加えた後半開始早々の47分にCKから高井幸大が押し込でまずは2−2の同点に。さらに72分には直接FKを高井が再び決めて3−2と逆転に成功する。アシストはいずれも大関友翔だった。

「どっちも狙い通りではあるんですけど、決めれて良かったです」と話す高井に対し、アシストの大関は「2アシストできて、セットプレーも今年、途中からですけど蹴らせてもらって。自分がアシストで示すっていうところは一つ、今日プラスになったと思いますけど、2アシストをしましたけど、自分のミスで1失点してしまったっていうのが課題として残りますし、絶対ミスしてはいけないと思うので。そこはすごい反省します」と振り返っていた。

本来であればこのまま逃げ切らなければならない展開だったが守りきれず。74分にミドルを決められて3−3にされると、さらに82分にもミドルを蹴り込まれ、3-4と再逆転を許してしまう。

後半から出場の由井航太はこの試合展開について一度落ち着かせる必要があったと振り返る。

「そこで自分達が一回、落ち着いてゲーム作るとか、打ち合いになったら、向こうもやっぱり得点力があるんで。一回落ち着かせたゲーム展開にするとか、ゲームプランが足りなかったかなと思います」

逆転できたという意味で勢いも大事だが、相手はそれをさらに上回ろうとしてくる。そうした殴り合いに持ち込ませないための冷静な試合運びが必要だった。

1点差をつけられた川崎U18ではあったが、89分にCKのセカンドボールを柴田翔太郎がクロス。GKが前に出てくる中、松長根悠仁が飛び込んで頭で合わせ土壇場で4-4の同点に追いつく。押し込んだ松長根は「勝ちたかったので。頭が吹っ飛んでも行こうと思っていました」と証言。実際に相手GKが出てくる中、かなり勇気の必要なプレーで、覚悟を持って飛び込んだことがわかる一言だった。

試合はその後、5点目を狙う両チームが激しく戦ったが、スコアは動かず。4-4という結果に終わった。

試合後の高井は「打ち合いのゲームになりましたけれども。よく追い付いたと言えば追いついたんですけど。4失点の内容があまりよくなかったので。そこはこれからの課題かなと思います」と反省。その高井とCBでコンビを組んだ松長根は「失点は、今までで一番多くなって。打ち合いになってしまって、自分たちらしくない試合だったなと思います」とこちらも反省していた。

4失点と今季最多失点は意外だったが、それでも負けなかったのはさすが。12月4日の最終節の青森山田戦に向け修正したい部分だ。

以下、青森山田との最終節に向けてのコメント。

なお、麻生グラウンドでの青森山田戦は会場の観覧スペースに限りがあるため、観戦には事前申請が必要。その受付は27日の17時59分で締め切られている。

○松長根悠仁
「次の青森山田戦に勝って、勢い持ったまま、ファイナルにいけるように、頑張りたいと思います」

○大関友翔
「青森山田も攻撃に、すごい来ると思いますし、守備のプレスも来ると思うので。簡単な試合もないと思いますし、ファイナルに向けても、やっぱりこういう試合はあると思うので。やっぱり4失点してしまいましたけど、そこの失点を無くして、やっぱり4得点は継続しながら、今日の試合を次につなげないと意味ないと思うので。やっぱりそこは意識しながらやっていきたいなと思います」

○由井航太
「相手が青森山田で、相手がどこかは関係ないんですけど、やっぱり負けられない相手なんで、しっかり勝って最後のファイナルにつながるいいゲームをしたいなと思います」

■ファイナルについて

(取材・文・写真/江藤高志)

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