「川崎フットボールアディクト」

長橋康弘監督「この内容で、あの1点が生まれたっていうのは、正直、私はサポーターの力がかなり大きいというふうに思っています」/プレミアリーグ第20節 vsFC東京U18【試合後コメント】

○長橋康弘監督
――今の心境をお願いします。
「本当に嬉しいです、はい」

――昇格初年度で結果を出しましたけれども、それについてはいかがですか?
「もう本当に、選手たちがとにかくトレーニングで、本当に一生懸命やっているんで。彼なら、やってくれるとは思ったんですが。ただ、何せ初めての年で、色々分からないところがあった中でも、選手たちは試合をやるにつれて、どんどんたくましくなってきて。なんかね、もう本当にトレーニング。普段のトレーニングがこういう結果を生んだのかなと、つくづく思います」

――今日の試合については、代表の選手がいなかったりとか、けが人が出ていたりとか、かなり苦しい試合だったですけど、今日はどうだったですか?
「今年その選手たちがレギュラーで出ている選手がいない時でも、代わりに入った選手が、本当に活躍してくれて。それも私がトレーニングからずっと、その彼らの努力を見てきて。人が変わっても、ほとんど差がないサッカーができるっていうところも、今年の本当に強みかなっていうふうに思ってます」

――何人か居ないということに対して、何か選手に特別伝えたことはあったんですか?
「いや全くないです」

――もう、平常心で臨まれたと
「そうですね。本当にスタッフもみんな、代わりに入る選手を本当に信頼しているので。そこは、彼らならやってくれると信じてました」

――試合展開的に柴田選手が入ってから、流れが変わった気がしましたけど、あのあたりはいかがでしたか?
「柴田も本当にトレーニングから自分の良さを出してくれて。試合を重ねるごとに、その自分の長所の出し方って言うんですかね。そういうところもしっかりこう覚えてくれて。今日も本当に相手にとって危険なプレーを何回も見せてくれて良かったと思います」

――先制した瞬間の心境というか、どうでしたか?
「本当に内容はちょっと苦しかったので、あの1点は本当に大きかったなと思いますし、あの1点がないことを考えると、本当に怖かったというふうに思いますけど、よく取ってくれたなと思います。はい」

――あの瞬間に浅岡選手の名前を呼んでましたけど、もう交代のそこらへんは手はずを既に頭に思い浮かべていたというか。
「そうですね。もう立ち上がりからですね、結構大きな選手が結構いてですね。セットプレー、含めて、私らはちょっと身長は低いんですが、いいプレーヤーなんですけど。ちょっとセットプレーにちょっと自信がないところもあったので。あのタイミングで浅岡を投入して、そういった部分もちょっとチームの力になってくれたらなと思いました」

――残り、2試合に、もう1試合加わりますけども、それについてはいかがですか?
「はい。この仲間でやれるリーグ戦あと2試合とファイナル1試合。本当にもっとやりたいんですけれども、その3試合しか残ってないので。1試合1試合、本当に大切に、戦っていきたいと思います」

――まだ満足していないと思うんですけど、残り3試合積み上げるとしたらどんなところですか?
「今日の内容を振り返るとですね。本当にFC東京さんの時間がかなり多くて、私たちがこうやりたいサッカーっていうのをさせていただけなかった。そこに関して、私たちは本当にフロンターレらしいサッカーをやるんだということで、1年間やってきているので。またそこをしっかりと確認して、また良い準備をしたいと思います」

――今日も無失点で、リーグでも圧倒的に最小失点ですが、この1年の守備での手応えっていうのは実際にどうですか?
「振り返っても本当にやられてもおかしくない場面って結構あったんですね。ただ、やっぱり今日もそうでしたけれども、ゴール前でもかなり粘り強い守備を今年の選手はしてくれて。それはトレーニングから見れるところもあって。ミドルで構えた時も、ちょっとそこをやられても、ゴール前でも、彼らはもう一回踏ん張って守れるという自信は、私も見ててあったので。彼ららしい今日のゼロ失点というのは、内容含めてですね。そんな感想を持ちました」

――今日は試合前にサポーターから長橋コールもありましたけれども、どうでしたか?
「びっくりして、すごくプレッシャー感じましたけど、何とか勝てて良かったです。ありがとうございます。もう本当に」

――トップチームとの距離の近さがフロンターレユースの良さでもあると思うんですけど、改めてチーム強化の役割をどう感じていますか?
「今年は特にですね。トップの協力があり、トレーニング参加と、トレーニングマッチに積極的にユース選手を使ってくれてですね。彼らが感じた基準というものを、トレーニングに帰ってきた時に、しっかりと周りの選手がそれに気づいてくれて。今までやれていたことがやれていないんだっていう基準を、そういったトップのトレーニング参加した選手たちから感じ取ってくれているのが、本当にトレーニングで見てとれるんですね。そこはかなり大きかったのかなというふうに思いました。私からもあまりこう伝えることってないというか。もう本当に今年の選手たちは、自分達でそれを築き、自分たちで努力してやっていくという、そういったスタイルで、本当に自分たちで成長してくれたなっていう風に思います」

――今日はマリノスの試合経過であったりとか、結果とか。事前に把握してたりとか、選手に伝えたりとかは?
「選手たちには、とにかく気になるのは分かるんですけど、向こうの結果は私らの力では変えられない。今、目の前のゲームで変えられること。そこに全てをかけようという話をしました。ただ、選手たちを思えば、11時キックオフで、2時間後のキックオフということで、ほとんど、何かアップとかしてても、どこかで気にしているところがあるっていうのがあったので。ただ本当にね、試合始まってみれば、そんなの関係なくしっかりやってくれたと思います」

――皆さんなんとなく結果をわかって試合に臨んでたんですかね?
「何かそんな感じがありましたけど、私からはそれは関係ないよと、1週間言い続けました(笑)」

――ファイナルまではどんな取り組みをしていきますか?
「とにかくフロンターレらしいサッカー。トップにできるだけ近づこうということで1年間やってきましたので。そこの積み上げを、まだ時間ある中で、これでも成長していくということと、国立でフロンターレらしいサッカーを思う存分、彼らにはやってほしいかなというふうに思います」

――改めて、サポーターに国立で試合を見ることを楽しみにしているみなさんに。
「まず、今日の試合、本当にありがとうございました。この内容で、あの1点が生まれたっていうのは、正直、私はサポーターの力がかなり大きいというふうに思っています。選手たちもそれを本当に感じていると思います。日頃からですね。本当にこう応援してくれている。その気持ちに選手たちも応えようとしている。本当に、国立で最後に応援してくれたその感謝の気持ちってのですね。どうか内容と結果で、感謝の気持ちをお伝えできたらというふうに思ってます。引き続き頑張っていきますので、応援をよろしくお願いいたします」

(取材・構成・写真/江藤高志)

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