「川崎フットボールアディクト」

難しかった試合運びと、濃厚な打ち合い。小林悠の逆転弾を守れずフロンターレ敗戦/J1 第31節 vs札幌【レポート】

J1 第31節
10月1日(土)(16:03KICKOFF/厚別/9,774人)
札幌 4 – 3 川崎

■止まった不敗神話

69分の小林悠のゴールを見て、思わず「エグい」と口にしてしまった。取材である以上、基本的にゴールシーンでも感情を出さないように心がけているが、すこしばかり大きめに声を出した自分に驚いてしまうほどだった。

それは、鬼木達監督が「攻守において少しバタバタしてしまった」と話す前半の悪さに加え、その前半のうちに逆転された試合展開が背景にあったから。そんな劣勢の試合展開の中、札幌に対する小林のキラーぶりを見せつけられたから。菅野孝憲が一歩も動けない圧巻のゴールを見届けて、また札幌を相手に小林のゴールで勝利するのかと、そんなことを思っての叫びだった。

そして、その叫びの中にわずかに札幌への憐憫の情が込められていたことに気がつく。結果的にそれは間違いだった。

粘り強く戦う札幌に対し83分にフロンターレは3失点目を喫すると、90+12分に4失点目。点を奪い合う試合は、複数回のVARの介入などもあり、目まぐるしい試合展開に。そして、小林の不敗神話が途切れ、フロンターレは厚別で敗れた。札幌にとって聖地とも言われる厚別での敗戦は1999年にJリーグの一員となって以降、7試合目で初めてのことだった。

■前半の悪さ

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