「川崎フットボールアディクト」

先制しながらの逆転負けとその妥当性/J1 第28節 vs湘南【レポート】

J1 第28節
9月3日(土)(19:04KICKOFF/レモンS/12,083人)
湘南 2 – 1 川崎

■隠れた選手たち

序盤こそ拮抗した試合展開だったが、時間の経過とともに湘南に圧倒される展開に。言い訳できるとすれば、2週間のインターバルがあった湘南に対し3連戦の3試合目を中2日で戦わざるを得なかったコンディションの違いだろうか。フロンターレとすれば、鳥栖戦の内容がよかっただけに同じメンバーで臨むのも理解できるが、その一方で体力面で難しさが出てしまっていた。

典型的に見えたのが湘南の守備に対し、後手に回った対応。バランスよく選手を配置した湘南に対し、フロンターレは後方からのパスがつながらない。脇坂泰斗は「自分たちからボールを手放してっていうシーンが多かった」と悔しがる。そして「ゲームを通して相手がアグレッシブにボールを奪いにきて、縦に背後に、勢いよくっていうサッカーをしてきてた」のだと言う。つまり湘南が縦に速い攻撃を仕掛けてきたということ。それに対しフロンターレも付き合った側面があると脇坂はいう。

「そこで自分たちがボールを奪った時に、同じような、相手に付き合うという展開が少しあった」

そうではなくて「もう少し、ボールを持つという。そこに対してのこだわりは、、、」とまで口にして、少し言い淀み、「少し、隠れている選手も多かった」と悔しさをにじませた。

「隠れる」というのは、パスを受けたがらない状態を指すが、それだけ湘南の選手の集散が激しく、ボールホルダーに対する圧力が高かったということ。

その結果として「自分たちの生命線であるところ(のパスワーク)ができていなかったのが、今日のゲームでした」と肩を落とした。

■距離感

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