「川崎フットボールアディクト」

佐々木旭の受容力と鬼木達監督の要求水準。そしてチョコ【コラム】

ACL2022の蔚山現代との初戦でのこと。前半21分に先制点を奪われたあと、戦況がフロンターレペースに移っていた時間帯でのことだ。

あまり上る機会の多くなかった両サイドバックが仕掛け始めたことで、フロンターレの攻撃は活性化したが、そんな35分ごろのこと。シミッチからのロングフィードをマルシーニョが柔らかにトラップしてポイントを作り、佐々木がフォローに入る。その佐々木がパスコースを探してプレーを止めた瞬間、ベンチ前の鬼木達監督が天を仰いだ。そして鬼木監督は「佐々木!テンポ!テンポ!」と声を上げた。

佐々木のプレーに対する鬼木監督の同じような反応は、この蔚山戦でもう一度見られた。後半90+1分でのこと。DAZNではアディショナルタイムの表示ボードが掲げられた直後、ドリブルでピッチ中央にボールを運んだ佐々木がパスコースを探し、そしてシミッチに託した場面でのことだった。

佐々木にすれば、ボールを大事にするという説明が可能で、仮に佐々木にそう説明されたとすれば、納得の選択だった。しかし鬼木監督の受け止めはそうではなかった。佐々木の判断次第で攻撃のスイッチが入れられる場面との判断があったのだろう。

この件について佐々木に聞いてみた。自らの悪いプレーについては選手によっては嫌がられてもおかしくないが、佐々木は丁寧に答えてくれた。

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