「川崎フットボールアディクト」

勝負の非情さと、拾わせてもらった勝ち点1/J1 第3節 vsG大阪【レポート】

J1 第3節
3月6日(日)(15:03KICKOFF/パナスタ/12,703人)
G大阪 2 – 2 川崎

■非情な同点弾

サッカーは時に、残酷だ。

土壇場の信じられない同点弾は、ミスによるもの。

DAZNの中継担当者は、おそらくはG大阪の勝利を確信していたのだろう。試合時間は残り1分程度。レアンドロ・ダミアンのシュートをキャッチした石川慧の姿をアップで放映する判断は妥当に思えた。残り時間を考えると、リードした側のGKがマイボールを素早くリリースすることは考えにくい。G大阪を勝利に導く活躍を見せた選手の筆頭といえる石川の勇姿をアップで放映した。その直後、石川は抗えない現実と向き合うことになる。

まさかの、ゴールだった。

試合後に勝ち点1の意味について、鬼木達監督に聞いてみた。

「まあ敗戦のゲームだと思ってます。なので本当に、そこは勝ち点1を拾わせてもらったと、いうところだけなので。そこに対して、どういうはないですけども」

敗戦を覚悟した鬼木監督は、土壇場で勝ち点1を拾った試合後。ベンチの中で険しい眼差しで虚空の一点を凝視していた。

会見の冒頭に鬼木監督は「非常にタフなゲームになりましたけど、そこに対して、やっぱり勝って終わりたかったというのがあるので」と話し「そこを自分がマネージメントしっかりしなくてはいけなかったかなと思っています。以上です」と述べている。試合直後のベンチの中で、敗戦同然の試合結果の責任を一人感じていたのかもしれない。

内容的には負け試合でありながら、手にした勝ち点1を活かすも殺すも自分たち次第。鬼木監督はそんな言葉を口にした。

「こういうものを最後、活かせるかどうかは、ここからの自分達次第だと思うので。そこはしっかりと修正してやっていきたいと思います」

■奪われた先制点

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