「川崎フットボールアディクト」

個人技と、チーム力でG大阪を押し切る/J1 第37節 vsG大阪【レポート】

J1 第37節
11月27日(土)(14:03KICKOFF/等々力/14,867人)
川崎 4 – 1 G大阪

■2点が変えた様相

山根視来がダイレクトで、かつ狙いすまして折り返したクロスは、山根が言うには「正直いいボールじゃなかったんですけど」というものだった。ただ、それが逆にレアンドロ・ダミアンの技術を際立たせる結果となる。

クロスに対し、入りすぎたダミアンがこれをヒールで当てて前半7分の先制点となった。さらにその2分後には旗手怜央が泥臭く押し込んで2点目。G大阪陣内にボールを運び、枚数をかけて、パスを繋ぎ、崩して奪う。いい状態の攻撃を見せてもらっていた。

試合の入りについて鬼木達監督は「ホーム最終戦ということで、立ち上がりから選手が気持ちの入ったゲームをしてくれたなと思ってます」と述べ「得点に結びついた場面とかは、自分たちがやろうとしてる事を本当に出してくれましたし。本当にサポーターのみなさんと喜び合うために頑張ろうって話をした中で、いい入りをしてくれたと思ってます」と振り返る。狙い通りの序盤の2得点だったわけだが、先手を打ったこの得点が試合運びを難しくさせた側面があったのも事実だった。

山根は「0-0だったらまた違ったと思うんですけど。早い時間帯で2点入ったことによって相手も出てこなきゃいけなかった」のだと振り返る。

車屋紳太郎は立て続けの2得点に「試合の立ち上がりからすごくいい形で入れて、このまま大量得点できるかなと思いましたけど」と話すが、そこからG大阪の反撃を受け「1失点によってすごく流れが変わっちゃって」と述べる。すなわち「結構ロングボールも相手は多用してきて。それでなかなかコンパクトにできなかったかなっていう感じはしました」という状況が生まれていたのだという。

■G大阪の圧力を受ける

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