サッカーだけが、忘れさせてくれること【コラム】
スタンドが、普段とは違うざわつき方をし始めて、大島僚太投入の可能性を考えた。小林悠とともにユニフォーム姿でタッチライン脇に立つ大島を見て、サポーターは大きな拍手を送り始める。それはホーム、等々力らしい光景だった。
この場面を大島本人はどう感じていたのか、聞いてみた。その答えは、じつに大島らしかった。
「悠さんと一緒に出るタイミングだったので、2人に向けて、拍手を送ってくれていたと思いますが、頑張ろうというその思いには改めてなったかなというふうに思います」
いやいやいや。そこは大島さんに対しての拍手でしょう、と思ったが、そこで、自分に向けた拍手だとの前提で喋らないのが大島の大島らしいところ。可能性が残された場合、絶対を作らないのだ。だからこの答えを聞いて「そう言われればそうですね」と思いつつ、大島らしくもあるなぁと、懐かしく思った。
(残り 770文字/全文: 1137文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ