「川崎フットボールアディクト」

問われるリバウンドメンタリティ。試練の5連戦が始まる/J1 第29節 vs徳島【プレビュー】

敗退したACL蔚山戦から中3日。リーグ戦5連戦がこの徳島戦でスタートする。敗退のショックから頭を切り替えて、リーグタイトル獲得に向け、臨む大事な試合ということになる。

ポイント1「厳しさを逆手に取る」
ポイント2「切り替え」
ポイント3「徳島の実情」

■ポイント1「厳しさを逆手に取る」

鬼木達監督は、韓国遠征から帰国したチームが今現在厳しい状況にあるのだとの認識を示している。

「一番今が、精神的にも肉体的にもきついときなのかなっていうふうには思ってます」

すなわち、試合と移動。そしてタイトルを失ったことのダメージがあるということ。

「ずっと連戦だったりとか、戦ってきたもの。タイトルを目指してきたものがね。ポンポンとやっぱりなくなってしまったりとか」

ルヴァンカップを落とした直後にACLを失ったショックはやはりチーム内に残されており、さらにここからフロンターレは隔離期間が待っている。

「またここから隔離っていうのがあったりとか。これが思った以上に精神力っていうか、そういうものを削られるんですけども」

鬼木監督のこの発言はウズベキスタン遠征の経験を踏まえたもので、フロンターレが今現在置かれた立場の厳しさを端的に示している。練習場とホテルと試合会場との間を管理されて移動する日々は、選手たちのメンタルに地味にダメージを与えることになる。ウズベキスタンの時とは違い、この間リーグ戦が5試合組まれているのも気がかりな点だ。2位横浜FMに猛追されている状況があるだけに、心身ともに戦える状態を維持できるよう願うしかない。

心配ではあるが、鬼木監督の凄さはそうした厳しい日々を前向きの言葉に転換して口にできるという部分であろう。

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