チョン・ソンリョンがセーブ。PK戦を制す/天皇杯3回戦 vs千葉【速報レポート】
■堅守の千葉を崩しきれず。0−0で後半へ
序盤からフロンターレが握り続ける展開に。
千葉は予想通り5-2−3でブロックを形成。ボールホルダーにある程度の自由を与えつつ、パスの出どころになる選手、これ以上入られたくないエリアでプレスをかけて、決定的な仕事まではさせなかった。
足元でのパスワークで崩す場面もあるにはあったが、最後の最後での精度が上がらず。
逆に千葉は22分にチャンスを掴むが、ゴール前での競り合いがオフェンス側のファールを認定されてノーゴールに。
フロンターレに決定機を作らせていないという点で、守備に主軸を置いた千葉のペースで進行していると言えそうだ。
■先制されるが同点に
後半立ち上がりの53分に千葉が見木友哉の得点で先制。苦境に立たされるフロンターレは、後半から投入の長谷川竜也のシュートを皮切りにチャンスメイク。決定機を連続させる。60分には橘田健人がエリア内で倒されてPK。これを家長昭博が決めて1−1の同点に追いつく。
試合はその後フロンターレペースで進むが、ここ一番で決めきれず。
千葉のGKがドロップボールでのバックパスをキャッチしてひと悶着するなどのタイムロスはあったが、そのまま1−1で前後半を終了。試合は延長戦へともつれ込んだ。
■延長前後半でもスコア動かず。PK戦へ
延長前半、攻めるフロンターレに対し、千葉が耐えるという展開に。8分に大島が負傷交代を余儀なくされたのが想定外の出来事ではあったが、山村和也を投入して中盤に据えた。
1−1のまま迎えた延長後半、千葉ががぜんパワーをかけて攻撃に。フロンターレは防戦一方となるが、この攻勢をしのぎ反撃に出るが、最後まで得点は決まらず、1−1で試合終了。
勝敗はPK戦で決せられることとなった。
■ソンリョン、セーブ。
千葉が先攻のPK戦は、千葉が3人目を外した一方、フロンターレは4人目まで成功。
これを外すと敗戦という千葉の5人目の熊谷アンドリューが、9人目にして初めて右に蹴り、これをチョン・ソンリョンがストップ。フロンターレがPK戦を制した。
(取材・文・写真/江藤高志)