「川崎フットボールアディクト」

サッカーには絶対はないが、それでも勝たなければならない相手。結果は求められるが選手は入れ替えが妥当か/ACL GS第2節 vs北京【プレビュー】

初戦を逆転勝利で飾り迎える北京とのACL第2節に向け、以下の点で試合を展望していく。
※なお、試合を前にした選手の取材対応がなかったため、この試合を前にしたコメントの掲載はありません。

ポイント1「勝たなければならない理由」
ポイント2「我慢強い戦いぶり」
ポイント3「ローテーションが妥当」

■ポイント1「勝たなければならない理由」
ACL2021で対戦する中国勢については、2戦2勝の結果を出せないと恥ずかしいという状況だ。今大会、中国勢はフロンターレと同組の北京と、C大阪と同組のJ組の広州の2チームが参加しているが、共に若い選手のみでエントリーしている。

理由は以下の通り。

一つ目が中国国内のリーグ日程との調整が付かなかったということ。ACLの日程が変更になった際に、国内リーグを動かせなかったため国内を優先させたとのこと。

また中国代表選手たちは6月16日にワールドカップ予選を戦っているが、中国ではACLよりもワールドカップ出場の優先順位が高いため、過密日程になった場合にACLよりも代表活動が優先されたという事情もあった。

さらに海外から中国に入国する際に、現在14日間の隔離期間が必要で国内リーグへの影響が大きくなる。これが日本の場合、たとえば先日行われた代表戦では外部との接触を断ついわゆるバブルの状態をホテルなどで維持し、陰性チェックを行いつつ試合を行っていたが、今回のACL終わりでもそうなる方向と聞いている。中国の場合、検疫面で厳格な行動制限が適用されるとのことで、トップチームの派遣は見送られたとのことだ。

■ポイント2「我慢強い戦いぶり」
今節対戦の北京についてはACLグループリーグ第1節のユナイテッド戦を見てみたが、序盤からユナイテッドペースで試合は進んでいた。北京が若手主体のチーム編成ということに加え、球際で戦えず、技術的にも未熟で、だからこそゴール前に人数を掛け、人海戦術でとにかく守ろうとしていた。

そんな北京の侮れないポイントの一つとして、我慢強さというものを上げておきたい。ユナイテッド戦では圧倒された前半28分にファインゴールで先制点を奪われる展開に。北京はその後、反撃を試みるが、最終ラインと前線が間延びしており分厚い攻撃は作れず。ボールを握られる時間が延々と続く苦しい展開が続いていた。

また後半も序盤から決定機を作られ続ける苦しい展開に。そんな試合でありながらも失点を1点で凌ぎワンチャンスをものにしている。

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