「川崎フットボールアディクト」

課題を残しつつの逆転勝利。2年ぶりのACLを白星発進/ACL GS第1節 vs大邱【レポート】

ACL GS第1節
6月26日(土)(21:00KICKOFF/Lokomotiv/0人)
川崎 3 – 2 大邱

■大邱の対策
勝つには勝ったが、苦しい船出だった。

フロンターレが臨んだACL2021の初戦は、大邱の対策が随所に伺える一戦となった。

大邱の守備はコンパクトさを維持。フロンターレのボールホルダーには常にプレスが掛けられており、自由が制限された状態で試合は進んだ。大邱は最終ラインの位置を試合展開で使い分けながら、できるだけスペースを消してパスワークを封じようとした。

また両翼からスピードのある攻撃を仕掛け、フロンターレのサイド攻撃を牽制。カウンターをちらつかせた。

ボールが入りさえすれば起点を作り、攻撃の手がかりになっていたレアンドロ・ダミアン対策は、そのダミアンにパスを出させないよう出どころを潰す。

ジョアン・シミッチにパスミスが散見されたのはシステム的に狙いやすかったからで、そういう意味で復帰戦となった大島僚太をシミッチの脇に置く鬼木達監督の采配は妥当だった。

ちなみに大島は当初「4-3-3のインサイドハーフで入るイメージを持っていたので、自分が立つべきポジションのイメージをしていた」と振り返るが「ただ同点に追いついて、ロッカーで着替えてグラウンドに戻ったら逆転していた」という展開の中、準備とは違う「4-2-3-1のボランチ(シミッチとともに2に入る)」の役割で試合に。この形はウズベキスタンでも確認していたとのことで「中盤で集結してセカンドボールを拾う形はある程度統一できたのかなと」という感想を述べている。

いずれにしても、大邱は狙い所を定め、彼らのゲームプランにしたがって試合を進めていた。

(残り 2727文字/全文: 3427文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ