「川崎フットボールアディクト」

井川祐輔「アクションを起こさないと何も起こらないなって」(2/4)【インタビュー】

■香港移籍

――香港移籍の大変さについて教えて下さい。
「今回香港に移籍するにあたって色々なプロセスを踏んだんですけど、なんとなくイメージできるかと思いますけど東南アジアとかアジアの国って結構契約がコロコロ変わるんですね。契約はあるけど突然契約満了みたいなとか。だからアジアで活躍してる日本人選手が口を揃えて言うのは、契約書にサインするまでは信じるなみたいな。例えそこに契約書があっても、結構いろんなことやってきますから。そういうことは言われました。で、これも本当になんか、縁って言うか、その2017年アジアチャンピオンズリーグで香港に行った時の、フロンターレの通訳をやってくれた女性の方がいて。宇野さんという方なんですが、宇野さんと繋がった事がまず一つ大きなポイントで、もう一つは自分がプライベートで香港に行ってる時に仲良くなってもらった中村祐人選手をつないでくれたんですよ」

――浦和の強化の息子さんですよね。
「そうです、元浦和のGMの息子さん。その方に、祐人につないでもらって物事が進んだ。だからこの二人のキーマンがいて、香港への移籍は実現したんですけど。まず最初、プラスして言うと、祐人が、僕が移籍したいっていう経緯を汲んでくれて、香港の何チームかに話をしてくれました。そしたらペガサスっていうチームがあるんですよ。そこのチームがほしいって言ってくれたんですね。それでちゃんと正式に契約内容が送られてきたのは12月の頭だったんですよ。2017年の12月の頭。ちゃんと金額も提示されて、契約年数も提示されて、ハウスフィー(家賃の条件)とかそういうのもこんな感じですよって言われたんですよ。だからやっと決まった、みたいになって。これから交渉に入るって時に、その時僕エージェントを2〜3年付けてなかったんで。ちょっと、そういうことできなかったので、昔の代理人の方にお願いしたんですよ。そしたらわかったって手伝ってくれたんすけど、12月の頭から正式なレターが来てから2週間くらい、なんの音沙汰もなくて。『どうなってるんですか』って聞いたんですよ。そしたら『オーナーが急になんかFWが欲しいって言ってるから、やっぱりDFいらないからごめんね』、みたいな感じで言われたんですよ。えー、って話ですが、その時に、いろいろ、その間の交渉事に入ってくれてたのが、2017年のACLでフロンターレの通訳をやってくれた宇野さんという方なんですよ。その宇野さんは香港でサッカースクールを経営されていてある程度香港サッカー界にも繋がりがあった。だからその方経由でも色々話も聞いてもらってたんですけど。その宇野さんに『こうなったんですよって。契約破棄になっちゃいました』って言ったら、『とりあえず香港に来て直談判したらいいんじゃないですか?』って言われたんですよ。それが12月の中旬ぐらい。ほんとクリスマス前ぐらいです。『今から来た方がいいですよ』って言われて、さすがにそれは無理だから『二日後に行きますね』って本当にもうすぐにチケットを日帰りでとったんですよ。で、その欲しいって言ってくれたチームの監督にアポ取って、練習場まで行って、経緯とかを説明しに行ったんですね。

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