「川崎フットボールアディクト」

流動的なC大阪をいかに封じるか。勝利にこだわる試合運びで連勝を期待/J1 第11節 vsC大阪【プレビュー】

ACLのグループステージが4月下旬に開催地未定で集中開催される関係で、本来4月24日、25日に行われる予定の11節がここに移動し、開催されることとなった。平日ナイターで、かつ緊急事態宣言下ということで会社勤めのみなさんには厳しい18時キックオフの試合となる。そんな試合について以下の点について論じていく。

ポイント1「クルピ監督の特徴が出るC大阪」
ポイント2「ジェジエウの展望」
ポイント3「シミッチで厚みが出る中盤」

■ポイント1「クルピ監督の特徴が出るC大阪」

Jリーグは開幕節を終え、フロンターレは得失点差などで3位タイということになった。首位に立ったのは、開幕戦で横浜FCを相手に5得点した札幌。そこに3−1で鹿島に逆転勝ちした2位の清水をはさみ、フロンターレとともにC大阪が3位に並ぶ。今節の対戦相手、C大阪とは同じ3位同士での一戦ということになる。

ご存知の通りC大阪は今季よりレヴィー・クルピ監督を招聘しており、より攻撃的なスタイルのチーム作りを目指しているところ。そのC大阪は柏との開幕戦を大久保嘉人の決勝点で勝利している。復帰したクルピ監督と、ベテランの大久保が結果を出したところが印象に残るが、鬼木達監督はそのC大阪について警戒が必要だと語気を強める。

「セレッソは個人の能力がありますので、また攻撃的にもなってますしね。もちろん、嘉人というストライカーもいますので。まあ、嘉人だけでなくて他の選手もやっぱり点を取れる選手はいるので。まあとにかくそこは全員に対して警戒を持ってやらなくちゃいけないかなと思っています」

開幕戦を勝利で飾ったC大阪は、大久保と豊川雄太が組む2トップにいかにしてボールを入れるのかが攻撃のポイント。そしてその方法論は多彩だ。左サイドには清武弘嗣が入り攻撃を組み立てる一方、右サイドに入った坂元達裕の仕掛けにも気をつける必要がある。ボランチに入った原川力に自由を与えると痛い目にあうことは昨季の第32節の鳥栖との対戦で体験済み。その原川とコンビを組む奥埜博亮は豊富な運動量でエリア内に入り込んでくるため気が抜けない選手だ。

そんなC大阪の攻撃について鬼木監督は「積極性が出てきてると言うか。流動的でもありますし。やっちゃいけないプレーがないと言うか。自分たちが、制限なくやれている感じがすごく受けています」と話す。要するに動き方に縛りがなく、選手の自主性に任せた攻撃が作れているという意味であろう。前任者で今季から清水を率いるロティーナ監督のサッカーを思い浮かべると「なるほど」という指摘といえる。

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