「川崎フットボールアディクト」

【#オフログ】三笘薫、筑波でのラストプレー

攻め手がなかった筑波は、後半62分に三笘薫を投入して流れを変える。一人で崩せる三笘の投入で、試合の様相は明らかに変化した。

三笘の存在感はそのプレーを見れば明らかだが、会見に応じた筑波の小井土正亮監督も明治の栗田大輔監督も三笘の名前を口にしており、試合を動かすポイントの一つだったのは明らかだった。

たとえば明治は、三笘の先発を予想し、彼を封じるために本来のシステムを変更し4バックで試合をスタートさせる。

一方の筑波は、「自分で考えた時にスーパーサブで出たほうが嫌だと思う」と話す小井土監督の判断も含め、三笘をベンチからスタートさせて意外性を狙った。

そんな試合は三笘出場までの62分間、明治が筑波を圧倒する展開に。数字で言えば、明治が放った前半のシュート6本なのに対し、筑波は前半シュート0に終わっている。

途中交代出場の三笘に対しては、そのドリブルをケアすべく3人〜4人の選手が守備の対応に回っており、その守備を上回るドリブルの仕掛けも見せていた。そのときに周りをうまく使えていればチャンスは広がったが、実際はそうではなく三笘自身が今後の課題として口にしていた。

フロンターレで鍛えてもらいたいところだ。

なお、試合は84分に中村帆高が頭で流し込み、明治が先制。筑波はその1点を跳ね返せず敗退することとなった。

(取材・文・写真/江藤高志)

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