「川崎フットボールアディクト」

【速報レポート】ルヴァン杯決勝 札幌戦 3−3の殴り合いはPK戦決着。新井章太が2本を決めて初制覇


■ルヴァンカップ史上初ゴール
ともに慎重な入りを見せた序盤、ペースを握りつつあった10分に不運な形で失点。苦しい展開に。
ボールを握り続けたフロンターレは、レアンドロ・ダミアンの立て続けの決定機などで札幌ゴールに迫るが、決めきれず。嫌なムードが漂い始めた前半AT。田中碧のミドルシュートは枠をそれるがこれがCKに。脇坂泰斗が蹴ったこのCKを、ファーサイドに詰めていた阿部浩之が流し込む。VARを経て得点が認められ、同点として前半を折り返した。

■土壇場で奪い合い
後半も序盤からフロンターレペース。その中でも脇坂泰斗がエリア内で立て続けに決定機を作るが、いずれも枠を捉えきれず。

その脇坂に代えて中村憲剛を。またダミアンに代えて小林悠を投入して攻撃をテコ入れ。この采配が的中したのが、試合終了間際の89分。大島僚太からのクロスを小林がトラップしてシュート。5度目にして初めてのリードを奪うが、試合終了間際。後半ATのCKで同点ゴールを許し、2−2に。試合は延長戦に。

■数的不利の中、追いついてPK戦へ
延長前半4分にチャナティップをフリーで走らせてしまい、谷口彰悟がファールで止める。一旦は警告として判定されたが、VARの結果レッドカードで退場に。

このFKを福森晃斗に直接決められ、勝ち越しを許す。

ただ、迎えた延長後半4分に、小林が山村和也のシュートを押し込み同点に。中村憲剛が蹴ったCKをつないで決めた3点目だった。

1人少ないフロンターレは、攻守にメリハリを付けてリスクを管理。3−3のまま試合終了。決着はPK戦に委ねられた。

■殊勲の新井章太
先攻フロンターレで始まったPK戦は、フロンターレ4人目の車屋紳太郎がバーに嫌われて失敗。追い込まれたが、札幌の5人目、石川直樹のPKを新井章太がセーブ。さらにサドンデスに入った6人目。長谷川竜也が決めて迎えた札幌の6人目、進藤亮佑のPKを新井がキャッチ。この瞬間にフロンターレのルヴァンカップ初優勝が決まった。

(取材・文・写真/江藤高志)

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ