「川崎フットボールアディクト」

谷口彰悟に倉田秋の件について聞いた【麻生レポート】


19日に行われたG大阪戦の試合中の行動により、谷口彰悟が批判されるということがあった。

65分の倉田秋の得点のシーン。頭を強打して意識をなくした倉田を、谷口が無理やり引き起こしたのではないかとSNSなどを中心に騒ぎになっていた。この件について谷口本人に話が聞けた。

「オレなんか色々と叩かれているみたいで、なんでそこまで言われるのか映像をちょっと見直したんですが、そしたら確かにあのアングルだとオレが無理やり起こしてるように見えるなと」

ただ、谷口は引き起こすつもりはなく、体を横向にしたかったのだという。

「倒れてる状態で突っ伏してて、舌が気道を塞ぐことは多分ないだろうなと。うつ伏せだったから。でも、首が危なそうだから、横向きにしてあげたかったんです。首の方向に肩を上げてあげたかった(右手で倉田選手の右肩を引き起こしたかった)んです」

ところがそこで倉田が意識を戻したという。

「そしたらシュウくんが意識朦朧としてる中、立とうとしたんですよ。起き上がろうとして」

それを見た周りの選手は「おお、起き上がるな、起き上がるな、寝とけ寝とけ」と声をかけ、また寝かしたという。

さすがに「あんなときに絶対に無理やり起こすことはしないですよ。さすがにそんなことはしないです」と谷口。

ちなみに救急対応については筑波大学時代に教えてもらっており「そこら辺の知識はある程度はあった」と話していた。

なお、倉田とともに登里享平が横たわっていたのも視野には入ったとのことだが「ノボリさんは目が開いていて、意識があることがわかった」ため倉田を優先させたという。

「首で支えてる状態だったので」

そんな話の終盤に「(倉田の)容体はわからないですか?」と自然な流れで倉田のことを聞かれた。報道されている内容以上の情報はなかったが、大事になってないことを願いたいと思う。

(取材・文・写真/江藤高志)

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ