脇坂泰斗、祖父母に見せたヤマハスタジアムデビュー戦【コラム】
複数得点を狙っていたフロンターレに、5試合ぶりに2点目をもたらした脇坂泰斗は、この試合に、ご両親と母方の祖父母を招いていたという。
「両親と、(母方の)じいちゃんばあちゃんです。浜松にいるので」
浜松在住の脇坂の祖父母が磐田を応援するのはある意味当然のことでもある。
「祖父母はジュビロファンで、母もジュビロファンで」
そうなるともちろん脇坂も磐田を応援することになる。
「もともと小学校の時は、ジュビロのファンだったんです」
だから、小学生の脇坂にとって、ヤマハスタジアムは試合を観戦に訪れる、身近な場所だった。
「このヤマハスタジアムにじいちゃんばあちゃんと一緒に来てたりしてたので」
祖父母とともに観客として訪れていたヤマハスタジアムで、脇坂はプロサッカー選手としてピッチに立ち活躍。さらにはフロンターレにとって貴重な2点目を奪う。
「そういうところ(祖父母、母親と観戦に訪れていたヤマハスタジアム)でゴールを見せることができて、ピッチ立ったことを一番喜んでくれたと思うんですが、良かったです」
引き分けた札幌戦後、フロンターレは2週間の時間を使って、複数得点を奪う練習を積んできていた。そのフロンターレにとって脇坂が決めた2点目は、だから自分たちがやってきたことの正しさを示すものだった。チームにとって重要な意味を持つ得点は、祖父母を招いていた脇坂個人にとっても記念すべきものとなった。
(取材・文/江藤高志)