「川崎フットボールアディクト」

【#オフログ】知念慶が苦笑い。スパイク贈呈式は思いがけず大事に

知念慶が、母校の知念高校を訪問し、スパイクをプレゼントしている。新聞やテレビなどで報じられているが、この件について話を聞いた。

「思いの外大事になってしまってやりにくかったです(笑)」と苦笑いする知念の本心は「さらっと渡したかった」というもの。

さらっと訪問して、さらっと渡して、さらっと帰ろうと思っていたら、思いの外マスコミが集まっていて驚いたという。

「すごく大事になってて。テレビとか取材の人も来てて、贈呈式みたいなことになって。そういう感じじゃないんだけどなぁという感じでした(笑)」

県内出身者ということで、知念の沖縄での注目度は高い。合宿初日にはもちろん地元新聞社の記者が訪れ、先日は地元のOkinawa部活星というフリーマガジンの代表の方が自ら取材に訪れていた。ただこの時は代表の方がお子さんのお迎えのため居残り練習を続ける知念の練習終わりに間に合わず。後日別の編集者が訪れて取材していたので、そのうちに、その時の記事が掲載されることになるはず。

話がそれたが、そもそも論として知念の沖縄県内の行事がひっそりと行われることは不可能に近い(笑)。

まあ思いがけず騒がれてしまったが、もともとは「使ってない前のモデルのスパイクがあって、それを捨てるのがもったいなかったので後輩にあげようかと思った」というのがきっかけ。手持ちのスパイクだけでは足りなかったので、そこはPUMAさんに手助けしてもらいつつ今回の贈呈式が実現したという。

そんな知念は、水戸、東京V戦で連続ゴール中。綾町では鵬翔戦で3点、宮崎産経大戦では4点を奪うなど好調を維持。レアンドロ・ダミアンがまだフロンターレのリズムに合わせきれていないなか、ポジション取りに向け鬼木達監督に猛アピール中だ。

「チームで一番取ってると思いますし、キャンプではいいと思います」と自負を見せる知念だが「でもフィジカル的にはコンディションは上がってなくて、疲れてますね」と話すと「東京V戦もバテバテで、点を取れたから良かったですが、もう少し体力的に上げていかないと本番で大変な事になってしまうかもです」と苦笑いしていた。

まじめにボールを追い回すからこそ疲れ果てる。そういう経験の中で体力と守備の判断力が磨かれる。本人の自覚はさておき、今季はさらに進化した姿が見られるのではないかと思っている。

(取材・文・写真/江藤高志)

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