「川崎フットボールアディクト」

【えとーセトラ】ハリルホジッチ前代表監督解任で考える、監督選考に必要なもの【書評】

■クライフ・プリンシープ
余談になるがアヤックスでは、チームの勝利、ゴールを挙げる、という目的に対し8つの原則が設けられているとのこと。これはヨハン・クライフによって定められたもので「クライフ・プリンシープ」と呼ばれているとのこと。

1 パスの優先順位(横パスよりも、まずは縦パス)
2 3秒以内の攻守の切り替え
3 スペースを作り出す
4 3人目の動きを作り出す
5 数的優位な状況を作り出す
6 1対1の状況を作り出す
7 プロアクティブ(先を予測した)に守備をする
8 守備の際、コンパクトにポジションを取る(±25m)

日本サッカー協会にこれに類する原理原則はおそらくなく、だから今回のハリルホジッチ前監督の解任と、後任人事についてはあやふやな説明に終止した。

サッカーをどう分析していくのか。そしてその結果として得られた知見を日本人らしいサッカーに当てはめた場合、プレーモデルはどういったものになるのか。日本サッカー協会が主導して、こうした研究を推し進めるべきだ。そうした軸になる思想が無いがゆえに、(ゴニョゴニョに)付け込まれるスキを与えているのだろう。

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