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【麻生レポート】大久保嘉人、移籍を表明「絶対に優勝したいという気持ちが強いですし、置き土産にして行きたい」


11月7日の練習後、大久保嘉人がFC東京への移籍を表明した。G大阪戦後に一部では報じられていたが、本人が明言した。

移籍に至るまでには悩んだと話すが、決断の理由の一つとしてFC東京からの誠意があったという。

「2年前にもね、オファーしてきてくれてましたし」と述べつつ「早く来てくれて、(2年前に続き)2回目も来てくれて、という気持ちの部分もある」と話す。条件面というよりは「誠意を持ってきてくれた、ということ」が大事だったのだと述べる。

また大久保はチャレンジするということを大事にしてきた選手だ。現状に甘んじることなく常に新しい環境に飛び込む。そんな性格も、移籍を決断する理由だと話す。

「自分的にもフロンターレで4年やってきて。点も取れて、もう一度チャレンジしようかなと。ここに居てもいいと思いますが、何も変わらないかもしれない。そしたらもう一度、という性格だからね」

移籍自体は最近決めていたとのことで、それを公表できなかった事に対して「気持ち悪いもの」があったと話す。ただ公表したことで「言ったほうがスッキリするだろうし、オレもプレーに集中できます」と話した。

フロンターレで成し遂げてきたこと。3年連続得点王や、4年間で82点に上るゴールを積み重ねてきたこと。それらを振り返りつつ「いやもう最高でしたよ。最高の思い出しか無いし、忘れられない4年間ですね」と述べ「フロンターレのおかげだと思います」と謝意を示した。

そしてフロンターレがまだ残している公式戦に向け、「まだまだありますからね。天皇杯もあるし、チャンピオンシップという大事な大会もありますし。そこで優勝、何が何でもしたいですね」と意気込む。移籍を公表することで気持ちが抜けるのではなく「逆に(公表することで)気持ち的に絶対に優勝したいという気持ちが強いですし、置き土産にして行きたいなと。みんなで喜んで、という気持ちしか今はないです」と話した。

(取材・文・写真/江藤高志)

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