「川崎フットボールアディクト」

【J1 2nd. 第8節 湘南vs川崎 レポート】1-2の惜敗の試合の中、杉本健勇が見せた奮闘と攻撃のアクセントになった中野嘉大

■敗戦の中の光明
恩返し弾こそ免れたものの、手痛い2発を喫してしまった。決定的なチャンスをきっちり決めた湘南の勝負強さに屈したという試合になってしまった。残念な試合だったが、そんな試合の中にも良いプレーは見られた。

試合を振り返る中で、印象深かったのが杉本健勇の奮闘ぶり。複数の湘南の選手に囲まれながらも、かなり強めのくさびのパスを上手くコントロールしてキープ。フロンターレの攻撃参加を促した。そもそも健勇が背負う形の湘南の選手は健勇に対し背後からかなり強めに体をぶつけており、物理的な接触を伴うボールコントロールを求められていた。それがくさびを引き出すたびに行われるのだから、並の選手であれば怖さからプレーが萎縮したり、ボールを足元でコントロールするのではなく、トラップを大きくして相手DFのアタックから逃げるようなプレーをしがちとなる。ところが健勇は着実に足元でボールをコントロールしつつ、囲い込みをはかる相手選手からのプレスを時にボールを浮かせながらかいくぐり、攻撃の起点となった。

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